ベトナムを訪れたら必ず食べたい!意外と知られていないベトナム料理5選
2016年4月28日 ベトナム
最近観光地としてだけでなく、TPPなどの経済的なことでも良く名前を聞くことが増えているベトナム。でもベトナム料理と言われて思い浮かべることができるのは、Pho(フォー)や生春巻き(Goi Cuon:ゴーイ クオン)といったところではないでしょうか?東南アジアの国の中で比較的日本食に近い味付けが多いベトナム料理で、この2つだけでは少し寂しい限りです。
そこで今回は日本人の口にも合うと思われる、意外と知られていないベトナム料理を幾つかご紹介したいと思います。
目次
- ベトナム北部の定番料理ブンチャー(Bun Cha)
- 意外と間違えて覚えられているバインミー(Banh My)
- ベトナム風ビーフシチューのボーコー(Bo Kho)
- 隠れた美味しさバインカインキュア(Banh Canh Cua)
- ベトナム宮廷料理の定番の一品コムセン(Com Sen)
1. ベトナム北部の定番料理ブンチャー(Bun Cha)
日本風な呼び方をするのであれば『つけ麺』という表現が一番近いかもしれません。ブン(Bun)と呼ばれる米粉から作られた麺を使用し、焼いた豚肉をつけ汁(ニョクナム(魚醤)をベースに酢や砂糖を入れた甘酸っぱい汁)の中に香草やレタス、もやしといった野菜類と一緒に放り込み、ブンと一緒に食べるという料理です。
写真ではすでに焼いた豚肉がつけ汁の中に入っていますが、お店によっては別々で出されるところもあり、豚肉だけではなく肉ボールの様な物が入っている場合もあります。そういう意味では結構お店によって味が異なってくるので、色々なお店を食べ比べるということも楽しいかもしれませんね。
2. 意外と間違えて覚えられているバインミー(Banh My)
ベトナムを訪れた方のブログなどでよく見かけるバインミー(Banh My)ですが、『ベトナム版サンドウィッチ』という紹介は少し間違っています。バインミーとは元々『フランスパン』の事を指しているのですが、街中の屋台などではBanh My(バインミー)と書かれた屋台で置かれている色々な具材の中から好きな物を挟んで貰える事から、バインミー=サンドウィッチというイメージが定着している様です。ちなみベトナム版サンドウィッチの正式な名称はBanh My *****(挟む具材の名前)になります。
少し前置きが長くなりました。
次にご紹介するのは、Banh My Hueという料理です。
手前にある熱々の鉄板の中には、牛肉、ひき肉のサイコロステーキ、卵(目玉焼き)、フライドポテトといったものが入っており、これに好みでチリケチャップやPhu Si(フーシーというベトナムで作られて日本式のお醤油の事、味は日本の物とちょっと異なります)で味付けをして食べる料理になります。
食べ方としては、奥に見えるバインミーを自分で裂いて鉄板の具材を入れていくもよし、バインミーをちぎりながら、鉄板の具材を載せたり、旨味が凝縮している肉汁をつけながら食べてもよし。好きに食べることができます。意外とお腹に入っていくのでバインミー1つでは足りないかもしれませんが、追加注文可能なので心ゆくまでお楽しみください。
3. ベトナム風ビーフシチューのボーコー(Bo Kho)
この料理は1品で2つの料理をご紹介します。
ボーコーとは牛肉を玉ねぎ、人参といったものと一緒に煮込んだ料理ですが、お肉はじっくり煮込まれているのでお箸で持つだけでも簡単に崩れるくらいになっているのが特徴です。基本的なボーコーはこの煮込んだビーフシチューにバインミーを付けながら食べるというのが定番です。ボーコーの量にもよりますが、これもバインミーは軽く2つは食べれると思います。
そしてもう一つの料理は、ボーコーをバインミーで食べるのではなく、フォー(Pho)を入れて食べるフォーボーコー(Pho Bo Kho)という料理です。(写真の料理はPho Bo Khoに追加でバインミーを注文した欲張りセットです)
基本的にボーコーもフォーボーコーも使用するものは同じなのですが、ボーコーを注文した後でフォーを追加注文するという方はあまり見かけませんが、フォーボーコーにバインミーを追加で注文して2つの味を楽しむという方は結構おられました。
大食いに自信がある方は是非挑戦してみてください。
4. 隠れた美味しさバインカインキュア(Banh Canh Cua)
今までにご紹介した麺類のブン(Bun)、フォー(Pho)と同じ様に米粉が主原料なのですが、タピオカの粉などを混ぜることでブンやフォーよりも腰が若干ある面に仕上がっているのがバインカイン(Banh Canh)になります。食感は結構うどんに近いと思いますが、麺のコシはあまり期待しない方が良いと思います。
写真はその中でもおすすめのバインカインクア(Banh Canh Cua)という料理で、カニ(クア:Cua)から出汁をとっているのが特徴です。写真では肉団子の様になっているもの(右側の一瞬ガンモドキにも見えるもの)がカニをすりつぶして作った団子で、これから旨み成分がスープに大量に溶け込んでいます。他のお店ではカニも爪がそのまま入っている様なところもある様です。またスープの方もとろみがついたスープのお店もある様ですが、このお店ではとろみはついておらずさっぱりとした仕上がりになっているので、写真左上に見えているレモン(ライムの様なもの)を入れることで、最後の一滴まで飲む干すことができます。
5. ベトナム宮廷料理の定番の一品コムセン(Com Sen)
ご飯と蓮の実、さらにいろいろな具材を炒めてチャーハンの様にした物を最後に蓮の葉で包んで蒸したベトナム宮廷料理定番のコムセン(Com Sen)。食べる時に蓮の葉を蓮の花が裂いた状態をイメージして開くことで見た目の鮮やかさも演出している1品です。
ちょっと綺麗なベトナム料理のレストランであれば確実にあると思います。友人での宴会のあとの〆の一杯としておすすめ出来ますが、見た目以上にボリュームが多いのでその点を十分考慮して注文しないと、〆の一杯としてかなり厳しい状況に追い込まれます。また一緒に炒める具材によって種類がある様なので、大人数で食べるのであれば、それらを食べ比べるのも楽しいと思います。
まとめ
他にもまだまだ日本ではあまり馴染みのないベトナム料理の定番といえる様な料理はたくさんあります。有名な料理を楽しむだけでなく、こう言ったちょっと隠れた美味しい料理を探すということも旅の楽しみの1つではないでしょうか?
筆者プロフィール
初めまして、ベトナム在住7年目(ハノイ4年、ホーチミン3年目)に突入です。嫁がタイ人なので、タイのこともある程度はカバーできる??