» » イタリア旅行で必ず訪れたい世界遺産5選

イタリア旅行で必ず訪れたい世界遺産5選

2016年6月3日 イタリア

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

かけがえのない人類全体の遺産である文化財や自然であふれる魅惑の国、イタリア。日本より国土は少し小さいというのに、イタリアという国は世界で最多の51か所もが、世界遺産として指定されています。地中海に突き出た長靴型の半島という交通の要所としての地の利を生かし、悠久の時を超え常に歴史の表舞台を彩ってきたのです。

現在でも地方ごとに独自の文化が色濃く残るイタリアでは、51か所の世界遺産もそれぞれが異なる独自の魅力にあふれていて、ぜひとも訪れたいところです。何から見るべきか、ここでは、初めてのイタリア旅行でも行きやすいおすすめの世界遺産、厳選してお届けします。

目次

  1. ローマの歴史的地区、およびヴァチカン市国とサン・パオロ・フォーリ・レ・ムーラ(Centro storico di Roma, le proprietà extraterritoriali della Santa Sede in Italia e la Basilica di San Paolo Fuori le Mura)
  2. ポンペイ、エルコラーノ、トッレ・アンヌンツィアータの考古学地域(Zone archeologiche di Pompei, Ercolano e Torre Annunziata)
  3. フィレンツェ歴史地区(Centro storico di Firenze)
  4. ヴェネツィアとその潟(Venezia e la sua Laguna)
  5. レオナルド・ダ・ヴィンチの最後の晩餐があるサンタ・マリア・デッレ・グラッツェ教会とドメニコ会修道院(Chiesa e Convento Domenicano di Santa Maria delle Grazie con “l’ultima cena” di Leonardo da Vinci)

1. ローマの歴史的地区、およびヴァチカン市国とサン・パオロ・フォーリ・レ・ムーラ(Centro storico di Roma, le proprietà extraterritoriali della Santa Sede in Italia e la Basilica di San Paolo Fuori le Mura)

3000年の時を超える永遠の都ローマは、歴史地区全体が丸ごと世界遺産に指定されています。直径5キロという決して大きくはない街の中には、一生かかっても見きれない、というほど見所がぎっしり詰まっています。その中でも、絶対見逃せないのがローマのシンボルともいえるコロッセオ。

古代ローマ時代に作られた5万人収容のコロッセオは、実際に近くで見ると写真とは全く違う3Dの迫力です。それもそのはず、高さ48.5メートル、周囲の長さ527メートルという桁外れの大きさで、古代ローマ帝国の威容を誇示しています。

縦に4層になっている外観の構造も、近くで見るとそれぞれの層で柱の様式が異なることがわかります。古代ローマの技術力、芸術力の水準の高さに目を見張ることでしょう。それぞれのアーチの中には、一体ずつ彫刻が置かれていたというのですから、更に驚きです。

剣闘士や獰猛な猛獣が、血みどろの戦いを繰り広げ、ローマ皇帝、貴族、市民が熱狂して見入っていたというコロッセオ。外壁の一部、内部は損傷してしまっていますが、同じ円形闘技場の空間に立っていると、遥か遠い古代ローマに思いを馳せてしまいます。

住所

Piazza del Colosseo, Roma
Googleマップで見る

電話番号

06-39967700(予約)

営業時間

開館は8:30より、閉館は以下のとおり(入場は閉館1時間前まで)

3月最終日曜~8月 ―19:15まで
9月-19:00まで
10月~10月最終土曜日-18:30まで
10月最終日曜日~2月15日 ― 16:30まで
2月16日~3月15日―17:00まで
3月16日~3月最終土曜日―17:30まで

1月1日、5月1日、12月25日休み

フィシャルサイト

http://archeoroma.beniculturali.it/siti-archeologici/colosseo

2. ポンペイ、エルコラーノ、トッレ・アンヌンツィアータの考古学地域(Zone archeologiche di Pompei, Ercolano e Torre Annunziata)

起源79年に、ヴェスヴィオ火山の大噴火によって、一瞬にして埋もれてしまったナポリ近郊の古代遺跡。古代ギリシアの植民地として発達した豊かな地域は、火山灰に当時の状態をそっくりそのまま残して閉ざされていたのが、18世に偶然発見され、その古代の姿を私たちの前に現したのです。

この考古学地域の中でも、人口16,000人の商業都市であったポンペイの街は想像以上に規模が大きく、全てを見て回るには1日かけても足りないほどです。車輪のわだち、道路標識などが残る当時の道を歩きまわっていると、古代にタイムスリップしてしまったような感覚を味わえます。

住所

Via Villa dei Misteri 2, Pompei
Googleマップで見る

電話番号

081-8575111

営業時間

4月~10月 9:00~19:30
11月~3月 9.00~17.00

1月1日、5月1日、12月25日休み

オフィシャルサイト

http://www.pompeiisites.org

3. フィレンツェ歴史地区(Centro storico di Firenze)

「花の都」という呼び名を持つフィレンツェは、15世紀にメディチ家のもとルネッサンスの栄光に輝いた芸術の都。ルネッサンスの天才芸術家、ミケランジェロ、レオナルド・ダ・ヴィンチ、そしてラファエッロもフィレンツェにおいてその才能を開花させました。アルノ川に沿って、屋根のない美術館ともいわれるほどの美しい赤レンガの街並みが続いています。

町全体が小さな宝石のようなフィレンツェも、中心地がそっくりそのまま世界遺産に指定されていますが、その中でも特に見逃せないのが、フィレンツェのシンボルであるドゥオモ、花の大聖母教会。その名のとおり、白、ピンク、グリーンの大理石で飾られた色鮮やかな大聖堂は、花の都にいることを実感させてくれます。

また、ドゥオモノの横にある84.7メートルの高さのジオットの鐘楼に登れば、ドゥオモの上のクーポラとともに、美しいフィレンツェの街並みが楽しめます。ドゥオモの前のサン・ジョヴァンニ洗礼堂にある有名な3つのブロンズの扉も、お見逃しなく。

住所

Piazza del Duomo,17 Firenze
Googleマップで見る

電話番号

055-2302885

営業時間

平日 10:00~17:00(木曜日は季節により16:00まで)
土曜日 10:00~16:45
日曜、祝日13:30~16:45

クリスマス、1月1日、1月7日、復活祭休み

オフィシャルサイト

http://www.duomofirenze.it

4. ヴェネツィアとその潟(Venezia e la sua Laguna)

アドリア海に浮かぶ水上都市、ヴェネツィア。蛮族から逃れるために海の中に作られた人口の島は、訪れる人を夢の世界に導く幻想空間です。

ここも118からなる島々全体が世界遺産に指定されていますが、その中でも特に見逃せないのは、海上都市ヴェネツィアを飾る海の玄関口、サン・マルコ広場。アドリア海の女王として栄華を誇ったヴェネツィア共和国の政庁であったドゥカーレ宮殿、ヴェネツィアの守護聖人、聖マルコを祀るサン・マルコ寺院といったヴェネツィアを代表する名所に囲まれた広場は、常に世界中からの観光客であふれています。

広場には、1720年創業のヴェネツィア最古のカフェ・フローリアンもあり、ゲーテ、バイロンといった文化人が常連だった当時のままの姿を残しています。広場での生のオーケストラ音楽ともに、ここでエスプレッソコーヒーを飲みながら、優雅にひと休みするのをお勧めします。

住所

Piazza San Marco,Venezia
Googleマップで見る

5. レオナルド・ダ・ヴィンチの最後の晩餐があるサンタ・マリア・デッレ・グラッツェ教会とドメニコ会修道院(Chiesa e Convento Domenicano di Santa Maria delle Grazie con “l’ultima cena” di Leonardo da Vinci)

ミラノにある、世界的に有名なレオナルド・ダ・ヴィンチの傑作『最後の晩餐』は、教会の隣にある食堂の壁に書かれた油絵です。天才芸術家ダ・ヴィンチの残した傑作を見ようと、世界中からの見学者が後を絶ちません。

完全予約制で、15分交代で30人のみの見学。500年の時を超えて、キリストの最後の晩餐の場面に立ち会っているかのような緊張感あふれる雰囲気は、ここでしか味わえないドラマチックな体験です。

住所

Piazza S.M. delle Grazie, Milano
Googleマップで見る

電話番号

02-4987588

営業時間

平日 7:00~12:00,16:00~19:30
祝祭日 7:30~12:30、16:00~21:00

オフィシャルサイト

http://legraziemilano.it

最後に

イタリアは、国全体が丸ごと世界遺産であるといっても過言ではないくらい、見どころがあふれている魅惑の国。今回厳選してご紹介した5か所を訪れてみれば、次の旅行の目的地もイタリアにしようと思うくらい、訪れる人をつぎつぎと魅了していきます。

名所、旧跡の世界遺産だけではなく、無形文化財であるオペラをはじめとする芸術や、そして地中海式ダイエットの美味しい料理まで堪能できるイタリアでは、真の意味で充実した世界遺産の旅をお楽しみいただけます。

51か所の世界遺産、見どころは尽きません。少しづつイタリア世界遺産の見所を制覇する旅、始めてみませんか?

筆者プロフィール

mimitarou
mimitarou

ローマ在住約20年。観光ガイド、通訳、医療通訳の仕事をしています。少々太り気味のねこ、ミミ太郎が我が家のスターです。よろしく願いします。

筆者をもっと詳しく知る

ロコタビに無料登録する

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

ロコタビブログのトップに戻る