【ロコインタビュー】ちょっと想像つかない経歴が面白い。世界を舞台に働くカメラマン、ハワイ（オアフ島）在住ロコ Kaychanさん
2020年3月16日 ロコ活海外在住日本人インタビューハワイ
ロコタビは、海外在住の日本人（＝ロコ）が旅のお手伝いをしてくれるサービスです。観光案内や送迎、ビジネス通訳、レストランの予約、その他さまざまな現地でのサポートなど、自分のしたいことを自由にロコにお願いできるサービスです。
今回はハワイ（オアフ島）在住のKaychanさんにインタビュー。現在はカメラマンとして活躍されていますが、実はアメリカで日本語や英語を教えていた経験もお持ちです。また、通常のロコサービスだけでなく、写真サービスに特化したトラベロコフォトにもカメラマン登録していらっしゃいます。アメリカに住んだきっかけ、プロカメラマンとしてのお仕事、ロコとしての活動などをうかがいました。
※ロコ＝ロコタビに登録している現地在住日本人
海外在住日本人があなたの旅をお手伝いします。カメラマン、通訳としてハワイだけでなく世界を飛び回る
｜現在はハワイでカメラマンとして活動していると伺っています。
ハワイを拠点にしてフリーのカメラマンとして活動しています。ただ、予算とスケジュールが合えば世界中どこにでも行きますので、平均月に1回はアメリカ本土や海外で撮影しています。昨年はモルディブ、ジャマイカ、ニューヨーク等で撮影し、2020年はアリゾナ州、ロンドン、フランス、日本等で仕事の予定が入ってます。以前は日本人マーケットが中心だったのですが、2年くらい前に英語のウェブサイトを立ち上げて日本人以外のお客様からの依頼も受けています。
メインの写真以外に、カンファレンスや商談で通訳の仕事もしています。ハワイですることもありますし、アメリカ本土まで出張することもあります。
｜フリーのカメラマンや通訳として色々な所に行ってらっしゃるんですね。
旅行は好きなので移動も苦にならず楽しいですね。
ハワイでの撮影はウェディングの仕事が多いんですが、一つの場所にいると撮れるものが限られてしまいますし、マンネリ化する気がします。ハワイ以外の撮影から戻って来た後は新鮮な気持ちで撮影が出来るんですよね。
｜カメラマンになるためにどんな勉強をされたんですか？
親戚にカメラマンをしていた人がいて、「写真に興味がある」と相談した時に「必ずしも学校に行く必要はないよ」とアドバイスをされて基礎を習うための学校は行かなかったんです。アシスタントの仕事を通して覚えましたね。
最初は別の仕事をしながら、カメラマンの繋がりを作ってアシスタントをさせてもらいました。その後、タイでインターンとしてウェディング関係の写真について学び、ポートフォリオを作ってハワイで仕事を貰いました。
2011年からハワイに移住。実地的なことを学んだのはハワイに来てからのほうが大きかった気がします。ハワイ1年目は出版社で別のことをしながら写真撮影もしていたんですけど、まだメインではなかったんですよね。ハワイ2年目から写真の仕事をメインにしています。
アメリカで日本語を教えていたことも
｜アメリカはハワイ以外にも住んだ経験があるんですね。きっかけをお話いただけますか？
高校生の時にアリゾナ州に海外研修で1ヶ月来て、アメリカの自由さや人の明るさがすごくいいなと思ってアメリカに住んでみたいと思ったんです。
大学からアメリカ留学をしたかったんですが、費用のこともあり日本の大学へ進学しました。大学卒業後、アメリカの大学院で教育系またはリーダーシップを勉強しようと考えたんです。迷った末に、大学時代に留学費用を稼ぐため塾でずっと英語を教えていた経験もあって、TESL（英語を母国語としない人に第二言語として教える英語教授法）をアリゾナ州の大学院で学ぶことにしました。
その後、オレゴン州のチャータースクールで3年間日本語を教えました。でも、学校で働いていると外の世界との接触が少なくて、もっと色々な経験をしたほうが人生に役立つかなと思い、一度日本に帰りました。
｜日本に帰っていた時はどんなお仕事をされていたんですか？
日本ではツアーガイドをしていました。帰国するときに、写真や英語を教える仕事、通訳、翻訳、テニスコーチなど挑戦してみたいことが色々あったんですね。外国人のお客様を案内する会社に仕事がみつかり、通訳兼として日本の世界遺産を2週間で６、7カ所回るアテンドをしていました。日本には2年くらい帰っていましたね。
仕事の幅をもっと広げたくてロコタビに登録
｜ロコタビに登録したきっかけは何だったんですか？
人と話したり、出会うのが好きなんです。日本でのの仕事も楽しかったし、ハワイのこともよく知っていると思うし、仕事の幅が広がるかなと思って登録しました。
｜すでにカメラマン、通訳として活躍されていて、仕事の幅は十分広いかと思いますが……
う～ん、どうですかね。一カ所にいて、自分から広げるのは限度があると思うんです。ロコタビを通して依頼が入ってくることはプラスワンになっていますね。自分一人だけでやっていたら出来ないことだから、一つの手段としてロコタビの役割は大きいですよね。
それだけでなく、ハワイに居ながらにして、日本からやって来た人達と出会いお話を聞けるのは私にとって学びの場なんです。
｜ロコタビではどんな依頼が多いんでしょう？
アクティビティ系が多いですね。ハイキングに行きたいとか、一緒にSUPをしたり、スノーケルをしたり、ジェットスキーをしたり。それから系なもの、企業の通訳などもしています。公共交通機関がなくて旅行者の方達には行きづらい場所をご提案して、案内させていただくこともよくありますね。
また、オアフ島ロコとして登録していますが、ご要望に応じてハワイの他の島で通訳したこともあります。
｜ロコタビの依頼で気を付けていること、意識していることはありますか？
お客様は海外だからわからないことが沢山あると思うんです。
なるべくコミュニケーションをとって、「予算や、どのくらい時間をかけたいのか、アウトドアのことをしたいのか、観光で沢山のスポットを回りたいのか、レストランに行きたいのか」等を聞いて、プランをご提案しています。
以前、同じレストランに2日続けて案内して欲しいと言う依頼があったんですね。一人旅の方で、そのレストランで食べたいものも決まっているけど、一人では制覇出来ないから一緒に食事して欲しいとのことでした。2日間かけて2人で7、8種類食べて、もちろん食事しながらハワイのことも沢山お話しました。
この方は特に珍しい依頼だったんですが、決まったものがあるわけではないからお客様がハワイでやりたいことをやってもらえるのが一番良いと考えています。
｜写真サービスに特化したトラベロコフォトにもカメラマンとして登録されていますね。トラベロコフォトの依頼はどんなものがありますか？
トラベロコフォトを立ち上げる際にお声をかけていただきました。旅行のついでに出来る手軽さで利用できると思います。
以前、ご依頼のあった若い女性2人組は卒業旅行の思い出づくりにトラベロコフォトをご利用したいとのことでした。ご希望を聞いて、「それだったらこの辺りはどうですか」といくつか場所の提案させていただきました。その時話題だった場所、カフェ等を中心に撮影しましたね。
｜ハワイではどんなスポットが写真撮影におすすめですか？
自然の中での撮影をおすすめすることが多いですね。海、山、緑等、撮影スポットは沢山あります。もちろん市の中心部も良いですよ。どのくらい時間をかけたいかにもよりますので、近場ならワイキキ周辺、遠出するなら島の東部や西部など、本当にバラエティに富んでいると思います。ご相談いただければご希望に沿った場所をご提案します。
ロコとしてのこれから
｜ハワイのどんなところが好きですか？
生活スタイルが好きですね。オアフ島はコンパクトで便利なうえに自然がいっぱいあるし、気候もいいし、人もいい。カメラマンとしての仕事も多いです。フリーランスだから丸1日休むことは少ないんですけど、体を動かすのが好きなので時間があれば、ビーチに行ったり、ハイキング、テニス等を楽しんでいます。
それに、アメリカ人は人間関係を含めてどちらかと言うとポジティブだと思うので、この国はありがたいですね。何か新しいことを始めますって話すと「それはいいね。詳しく教えてよ。」って言ってくれて、心配よりも応援が先に来るのが嬉しいです。
｜ロコタビでこれからやってみたいと考えていることはありますか？
通訳の仕事をもう少し増やしたいですね。アクティビティ関係も引き続きやっていきます。
｜ロコタビにロコとして登録を考えている人に一言お願いします
自分の生活の幅、知識が広がると思います。いろんな人に出会う機会が増えるのでその人達からの影響だけでなく、自分自身の奥行きが広がった感じがしますね。
英語、カメラと様々なことに興味をもち、学んだこと全てが身に付いて充実した生活を送っているKaychanさん。お話を伺っていて、常にフィールドを広げようとされている様子が伝わってきました。ハワイへご旅行を計画中の方はKaychanさんにお問い合わせしてみてはいかがでしょうか？アクティビティを一緒にしたり、写真撮影、また英語やハワイについてお話を聞いたりと、きっと楽しい時間になると思いますよ。
