イタリアを訪れたら必ず食べたいイタリア料理10選
2016年5月25日 イタリア
日本でももちろんおいしいイタリア料理を食べることはできます。でも、イタリアの新鮮な食材を使って作られた本場の味にはかないません!パスタだってイタリアの硬質な水で茹でられたものは、やっぱりアルデンテの仕上がりも違うというもの。
イタリアへ旅するなら、ぜったいに食べてほしい料理を厳選して10皿、紹介します。季節や地域によって多少の違いはありますが、リストランテやトラットリアのメニューから探してみてください。イタリア語のメニュー表記も併せて書いておきますね。
目次
- マルゲリータ Pizza Margherita
- ペスカトーレ(ペスカトーラ) Spaghetti alla Pescatora
- ニョッキ Gnocchi
- カチョ・エ・ペペ Cacio e Pepe
- ウニのスパゲッティ Spaghetti ai Ricci di Mare
- ズッキーニの花 Fiori di Zucchina/di Zucca
- アーティチョーク Carciofi
- 生ハム&チーズの前菜 Antipasti di Salumi e Formaggi
- ミラノ風カツレツ Cotoletta alla Milanese
- ムール貝のスープ Zuppa di Cozze
1. マルゲリータ Pizza Margherita
イタリアへ行ったらぜひ食べていただきたいピッツァ。そのおいしさをシンプルに実感するには、やっぱりマルゲリータがオススメです。ピッツァの生地にトマトソースとモッツァッレラチーズ、バジルをトッピングしたもので、ナポリが発祥と言われています。本場ナポリの生地は、具が乗っている部分は薄く、周辺は厚くてモチモチとしているのが特徴。ローマでピッツァと言えば全体的に薄く、パリパリとした食感です。
2. ペスカトーレ(ペスカトーラ) Spaghetti alla Pescatora
alla Pescatoraアッラ・ペスカトーラとついていれば漁師風という意味。ペスカトーレは、魚介類とトマトを一緒に煮込んでつくったソースでいただくパスタ料理です。何種類もの魚介から出ただしとトマトのうま味がおいしい、イタリアでも人気のひと皿。
前につくのはパスタの種類で、Spaghettiスパゲッティ、Tagliatelleタリアテッレ、Linguineリングイネなどがあります。リゾットならRisotto alla Pescatoraです。
3. ニョッキ Gnocchi
小麦粉とマッシュポテトを混ぜてつくる手打ちパスタ、ニョッキ。親指の先ぐらいのサイズにカットした生地にフォークの背でミゾをつけたもので、その部分にソースがよくからみます。
トマトソース、バター&セージのソース、ゴルゴンゾーラチーズのクリームソース、ジェノヴェーゼソースなどが代表的です。モチモチとした食感のおいしいニョッキは、どんなソースをからめてもおいしくいただけます。
4. カチョ・エ・ペペ Cacio e Pepe
茹でたてのパスタにチーズと黒コショウをからめただけという素朴さながら、イタリア食材のおいしさを堪能できる料理です。
ローマ伝統のカチョ・エ・ペペなら、やはり羊乳でつくられたペコリーノ・ロマーノ。お店によっては、牛乳チーズのパルミジャーノ・レッジャーノだけだったり、ペコリーノとパルミジャーノを半々でつくるレシピだったり。いずれも濃厚なチーズの風味を存分に楽しめるので、チーズ好きならぜったいに食べてほしいパスタ料理です。
5. ウニのスパゲッティ Spaghetti ai Ricci di Mare
南イタリア、とくにシチリア島では、新鮮な魚介を日本の半値近い価格で楽しむことができます。ウニのスパゲッティは、濃厚なウニの味わいとニンニクオイルの風味が食欲をそそる日本人が大好きな味です。
冷製パスタとはいえ、スパゲッティをそばやうどんのように冷たい水で洗う習慣のないイタリア。ちょっと生ぬるく感じるかもしれませんが、生臭さがまったくないのは、ウニが新鮮な証拠です。
6. ズッキーニの花 Fiori di Zucchina/di Zucca
日本ではなかなか食べることのできないイタリア食材のひとつ、ズッキーニの花。シャキシャキとした食感がクセになるおいしさで、花のなかにモッツァレッラチーズとアンチョビを詰めて、衣をからめて揚げてあります。
何も詰めずに揚げたもの、油で揚げずにオーブンで焼いて仕上げたものなど、さまざまなバリエーションがあります。また、パスタやリゾットの具として使うことも。
春先から夏にかけて食べごろですが、最近では年間を通して見かけるようになりました。
7. アーティチョーク Carciofi
初冬から初夏にかけてイタリア全土でみられる野菜です。イタリアではカルチョーフィと呼ばれ、生のまま細かく切ってサラダにするほか、揚げたり蒸したりしていただきます。
花の部分を開いて素揚げにしたCarciofi alla Giudiaユダヤ風カルチョーフィは、パリパリとした軽い食感に指が止まらないおいしさ。Carciofi alla Romanaローマ風カルチョーフィは、やわらかな芯の部分をニンニク、イタリアンパセリ、ミントなどでじっくり蒸し煮にしたもの。ほんのりとした苦みとホクホクとした食感に、ミントのさわやかな風味がアクセントになった独特な味わいです。
8. 生ハム&チーズの前菜 Antipasti di Salumi e Formaggi
イタリアでは各地で生ハムやサラミ、チーズが生産されていて、それぞれに個性的な味わいがあります。たとえばチーズの「パルミジャーノ・レッジャーノ」。中部イタリア、パルマ周辺で作られる牛のミルクのチーズで、熟成期間が長いほど風味もコクも増していきます。
前菜(Antipastoアンティパスト)として食べられることが多く、どこのお店でも自慢の生ハムやチーズを盛り合わせたプレートを用意しています。生ハム類はSalumiサルーミやAffettatiアッフェッターティ、チーズはFormaggiフォルマッジ。メニューから探してみてください。
9. ミラノ風カツレツ Cotoletta alla Milanese
子牛肉を薄くなるまでたたいて、パン粉をつけ、カラリと揚げたミラノ風カツレツ。ボリュームがあるように感じますが、イタリアのパン粉は日本のものと違いかなり細かく、油をそんなに吸わないので軽い仕上がりです。アツアツの揚げたてにレモンをギュッと搾っていただきます。
サクサクと軽いので、ビールや冷えた白ワイン、微発泡の赤ワインなどと抜群の相性です。
10. ムール貝のスープ Zuppa di Cozze
海沿いのエリアなら、わりとどこででも食べられるムール貝。パン粉をのせてオーブンで焼いたCozze Gratinate al Forno、ムール貝たっぷりのスパゲッティSpaghetti alle Cozzeなどがありますが、なかでもオススメなのは、ムール貝のスープ!そのボリューミーな見た目も魅惑的で、テーブルへ運ばれてきた瞬間、思わず歓声が上がるほどです。ムール貝の実の部分はそのまま貝からはずして食べ、スープは添えられたパンにひたしながらどうぞ。貝のうま味と塩気が、後をひくおいしさです。
まとめ
悩みに悩んで厳選した10皿を紹介しました。イタリア語がわからなくても、こちらで紹介したメニュー名を参考に、ぜひチャレンジしてみてください。
季節の旬な食材をシンプルに調理したイタリア料理は、日本人の口にも合いやすいもの。イタリア旅行で、おいしい思い出をいっぱい作ってくださいね!
筆者プロフィール
ローマ郊外ブラッチャーノ在住のユミです!自宅キッチンで料理教室をしています。元気で質の良いイタリア食材にほれ込んで、ローマに移住しました。