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【ロコインタビュー】ビジネス利用が多く難しく考えていたけど、肩の力を抜いていいんだと気づけた。電子国家エストニアのロコ、Rouaさんが目指す姿

2020年1月22日 エストニアロコ活海外在住日本人インタビュー

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ロコタビは、海外在住日本人(ロコ)が旅のお手伝いをしてくれるサービスです。観光案内やビジネス通訳、食事のアテンド、現地でのサポートなど、自分のしたいことを自由にロコにお願いできる場所です。

今回は、以前ロコタビのユーザーインタビューで話が出た、電子国家エストニアの税制や会社経営について教えてくれた会社経営者のRouaさんにお話をうかがいました。近年は、世界最先端の電子政府の実態を学ぼうと日本人が多く訪れるというエストニア。電子国家だからこそ、ロコとしてもビジネス系の相談が多いといいます。移住2年目のRouaさんにロコの活動を始めた経緯やロコとしてどんな活動を行っていきたいかについて話してもらいました。



エストニアの気候が性分に合っていたからこそ、移住を決意

――  最初にエストニアを訪れたのはいつですか?

IT関連の会社を経営する父の仕事を手伝う形で、2016年に初めてエストニアに来ました。当初はプロジェクトマネジメントの仕事でエストニアに支社を立ち上げられないかと様子を見に来たんです。

 

――  実際、エストニアを訪れてみてどう感じじましたか?

初めてエストニアを訪れたとき、オンライン上での取引が日本よりもかなり進んでいることに驚きました。ぜひここで支社を立ち上げたいと思いましたが、思うようにはうまくいかなかったので、一度東京へ戻ることに。都内でコンサルタントの仕事をしていましたが、「やっぱりエストニアに戻りたい」と思い、2018年単身でエストニアの首都タリンにやってきました。

 

――  ひとりで戻ってきたのですか! エストニアの何に惹かれたのでしょうか?

私の性分に合っていたのでしょうかね。冬の期間のエストニアは、太陽は出ません。そのため、家の中で過ごすことが多いのですが、暖房や家の造りがしっかりしているので、とても快適で過ごしやすい。それが自宅で作業をすることが多い自分には合っていたのだと思います。

 

――  現在は、どのようなお仕事をされてらっしゃるのですか?

日本の会社で行なっているプロジェクトマネジメントや翻訳作業、エストニアの会社に関するサポート等の業務を遠隔で作業しています。会社に出社ではなく、家が作業場。ほとんどが一人での作業ですね。ちなみに、エストニアにはフリーランスという形態はありません。自分で会社を立ち上げて自らを雇用する必要があるんです。そのため、私は個人での仕事が中心ですが、会社経営者という肩書きです。


最初は誰かと話したい欲求から、ロコとして登録

――  コンサルタントとして活動されているにも関わらず、なぜ異業種ともとれるロコタビに興味を持っていただいたのでしょうか?

ロコタビの存在は、日本にいるときに検索して知っていました。ですが、当初は他に仕事をするよりも、まずは今ある仕事に一所懸命取り組もうと、自分の仕事を中心にしていました。しかし、仕事の大半は遠隔での仕事。家でひとり作業をすることが多く、次第に誰かと話したい欲が出て来たんです(笑)。「通訳を通してビジネスや旅行で貢献できることがあるなら」と応募することにしました。

 

――  初めての問い合わせはどんな内容でしたか?

ビジネス系の依頼で、日本企業がエストニアで銀行の口座を開くにはどうしたら良いか?という依頼でした。日本の企業は、「最近話題のエストニアで口座を開きたい」という漠然とした依頼が多いですね。


ユーザーさんのおかげで、肩の力が抜けた

――  今まで依頼を受けた中で印象的だった出来事はありますか?

エストニアで口座を開こうとやってきたユーザーさんに気持ちの面で救われたことが一番印象に残っています。急に休みが取れてエストニアに来た方だったのですが、外国人が飛び込みで口座を開くことはほぼ不可能。口座開設のための来店には予約が必要で、週末が迫っておりその場で予約を取れなかったので、途方にくれていました。

 

―― せっかくエストニアまで来たのに…!

だからこそ、私はエストニアまで来たユーザーさんをちゃんとアテンドしなきゃと気構えていたのですが、ユーザーさん側からは「カフェでお茶でもしましょう」と。エストニアの銀行についてお話していました。このときに「情報交換だけでも喜ばれるんだ」と初めて知りました。土地柄かビジネス寄りの方が多かったので、「ちゃんと口座を開けるように動かなきゃ!」と気構えていた部分があったのですが、持っている情報を的確に伝えるだけでも、十分役に立てるんだなと良い意味でリラックスして接することができるようになりました。

――  良い経験だったのですね。この経験が今でも活かされているのでしょうか?

そうですね。それまではユーザーさんからの要望に応えることでいっぱいいっぱいでしたが、この経験以降、少し違う角度から提案したりと、柔軟な思考ができるようになったと思います。以前、インタビューで掲載されていた安井さんのときもそうでした。エストニアの電子政府のことが分かるショールーム「e-Estonia Showroom」が予約が取れずに行けなかったので、代わりにカフェで3時間ほどエストニアの税制についてお話ししてきました。

――  しっかりと次の依頼に活かされているんですね。他に、最近興味を持っていることなどはありますか?

以前、ユーザーさんで国会議事堂に同行して欲しいといった依頼がありました。それ以降、政治や教育に関しても関心を持っています。ロコとして活動していると、「移住したい」といった話もよく聞きます。そうしたときに必要になるのが、政治や教育などのリアルな情報。事前に情報を仕入れておくことで、よりユーザーさんの力になれればと思います。

 

――  とても心強いお言葉ですね。もっとユーザーさんの役に立ちたいというRouaさんの想いが伝わってきます。今日はありがとうございました。

「ロコの役割は、その国や都市を知る入り口」とも語ってくれたRouaさん。入り口としての役割を担う責任を感じながら活動してくれていることをインタビューを通して感じました。エストニアでのビジネスや起業、生活などについて知りたい方は、ぜひRouaさんに依頼してみてはいかがでしょうか?



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