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マレーシア、マラッカのおすすめ観光スポット10選

2016年5月24日 マレーシア

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マラッカはインド洋と太平洋を結ぶマラッカ海峡の要衝として古くから栄えてきました。2008年にジョージタウン(ペナン島)と共に世界文化遺産(マラッカ海峡の歴史都市群)に登録されています。

マラッカ王国は14世紀末に建国し、大航海時代にポルトガル・オランダ・イギリスの植民地となりました。20世紀半ばにマレーシアが独立するまでこの地は幾度となく戦乱の舞台となり、今も当時の歴史が色濃く残っています。

首都クアラルンプールとシンガポールの中間に位置するマラッカは現在は観光地として人気が高く、週末は多くの人で賑わいます。マラッカ市街には中心部を東西に分けるマラッカ川が流れ、東側には植民地時代の史跡が、西側にはチャイナタウンが広がっています。

見所満載のマラッカ。東と西、昼と夜の観光スポットをご紹介します。

目次

昼に行きたい観光スポット

  1. セントポールの丘と教会史跡(St Paul’s Church)
  2. サンチャゴ砦(Porta de Santiago)
  3. マラッカ・スルタン・パレス(Melaka Sutanate Palace)
  4. ジョンカー通り(jalan hang jebat/Jonker Walk)
  5. ハーモニー通りの寺院群(Jalan Tokong/Harmony Street)
  6. ヒーレン通りは億万長者通り(Heeren Street/Jalan Tun Tang Cheng Lock)

夕方から夜に行きたい観光スポット

  1. 海に浮かぶモスクと夕日(Masjid Selat Melaka)
  2. マラッカ川のナイトクルーズ(Melaka River Cruise)
  3. オランダ広場(Dutch Square)
  4. マラッカ川ボードウォーク

昼に行きたい観光スポット

1. セントポールの丘と教会史跡(St Paul’s Church)

(ザビエル像とセントポール教会)

(セントポール教会内部)

マラッカ観光の拠点となるオランダ広場の片隅から続く坂道を15分程登った所がセントポールの丘です。丘の上はマラッカ海峡とマラッカの街並みを一望するマラッカ随一のビューポイントです。

ここにはポルトガル植民地時代のセントポール教会史跡とマラッカの街を見下ろすフランシスコ・ザビエルの像が立っています。イエズス会創設メンバーの一人でカトリック司祭のザビエルは東アジアの布教に尽力、マラッカに度々立ち寄っています。日本を訪れたザビエルは後に中国へ布教に向かいますが途中熱病に倒れ、その聖骸は一時この教会に安置されていました。

現在、教会跡は壁面だけが残り、天井は朽ち果ててありません。この教会が打ち捨てられたままの理由や、壁面に立てかけられたプロテスタントの墓石には宗教間の諍いが関係しています。キリスト教が伝来して数百年、セントポール教会は移り行くマラッカの歴史を見続けています。

住所

Jalan Kota, 75000 Melaka, Malaysia
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2. サンチャゴ砦(Porta de Santiago)

セントポールの丘、教会史跡からオランダ広場の反対方面に石階段を下るとサンチャゴ砦があります。サンチャゴ砦は別名ファモサ要塞跡(A’Famosa)と呼ばれ、地元ではエイ・ファモーサと親しまれています。この砦はマラッカを占領したポルトガル軍が1511年に築いた城壁と4つのゲートの内の1つです。当時は5mの高さの城壁が海岸線に建造され、外敵に対する最前線になっていました。城壁と他のゲートはイギリス統治時の1795年に取り壊されましたが、この砦だけは貴重な史跡として残っています。

現在砦の前は埋め立てが進み、近代的なショッピングモールやホテルが建ち並ぶ新市街になっています。

住所

Jalan Parameswara, 78000 Alor Gajah, Melaka, Malaysia
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3. マラッカ・スルタン・パレス(Melaka Sutanate Palace)

サンチャゴ砦からセントポールの丘の麓を内陸側に歩くとマラッカ・スルタン・パレスがあります。

この大きな高床式の木造建築は1396年に建国されたマラッカの初代国王の王宮を文献を元に復元されたものです。マラッカ・スルタン・パレスは木組みと呼ばれる釘を1本も使わない工法で造られています。(日本の宮大工さんの技能と共通するものですね)現在の建物はマレーシア独立後、1984年にこの場所に建立されました。

建物の内部は博物館になっていて、王国の歴史や装飾品、武器等が展示されています。マラッカ王国が列強に植民地化される前の文化や人々の暮らしを見ることができます。

入場料

RM2.0(子供はRM1.0)

住所

Kota, Complex Warisan, 75000 Malacca, Malaysia
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電話番号

+606 282 6526

営業時間

09:00 – 18:00

オフィシャルサイト

http://malacca.attractionsinmalaysia.com/Sultanate-Palace.php

4. ジョンカー通り(jalan hang jebat/Jonker Walk)

(ナイトマーケット)

オランダ広場からマラッカ川に架かるクロックタワー・ブリッジを渡るとジョンカー通りです。ここはマラッカチャイナタウンのメインストリートで、約500mに渡ってレストランや骨とう品店が軒を連ねています。通りに並ぶ2階建ての店はショップハウスと呼ばれ、間口が狭く奥行きが長い造りは京都の町屋に似ています。海南チキンライスボールで有名な中華茶室はこの通りの入口にあり、昼食時は行列が絶えません。他にもチキンライスボールを提供する店はありますが、ここのチキンはふっくらして美味しいです。

お土産を買うなら雑貨屋も多く出店しています。店で涼みながらお気に入りを探してください。

週末(金~日曜)はナイトマーケットが開催され夜遅くまで賑わっています。

住所

Jalan Hang Jebat, 75200 Melaka, Malaysia
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5. ハーモニー通りの寺院群(Jalan Tokong/Harmony Street)

(青雲亭)

(カンポン・クリン・モスク)

(スリ・ポヤタ・ヴィナヤガ・ムーティ寺院)

ジョンカー通りから内陸側に並行して走る通りはハーモニー通りと呼ばれています。マレーシアで最も古い仏教、イスラム教、ヒンドゥ教の寺院が調和するように集結しています。わずか数百メートルのお散歩でこれらを制覇できるのはお得だと思います。

以下、建立順に、

青雲亭(チェン・フー・テン/Cheng Hoon Teng Temple)は1646年に建立された中国寺院(道教、儒教、仏教)です。中華系らしく金と赤を基調に虎や竜などをモチーフにした色使い豊かな装飾が目を引きます。仏陀はもちろん、三国志の英雄、関羽(関帝)も神として祀られています。そういえば日本の中華街にも関帝廟がありますね。

カンポン・クリン・モスク(Masjid Kampung Kling)は1748年に建立されたイスラム寺院です。礼拝場はいわゆるドーム型ではなく、瓦葺のスマトラ屋根になっており、尖塔も仏教建築のパゴタにを模しています。内装には西洋のタイルやコリント式の柱が使われるなど、東洋と西洋の文化が融合した独特な空間になっています。見知っているモスクのイメージとは異なり、珍しいマラッカの貴重な施設の一つです。

スリ・ポヤタ・ヴィナヤガ・ムーティ寺院(Sri Poyyatha Vinayagar Moorthi Temple)は1781年に建立されたヒンドゥ教寺院です。ヒンドゥ教寺院というと極彩色で彩られたドラヴィダ様式が思い浮かびますが、この寺院の外観は質素でどことなく西洋の城門に似ている気がします。ここに祀られているのはシヴァ神の子供のガネーシャです。(ガネーシャはヴィナヤガ神の別名)頭部が象でねずみに乗っているのがかわいらしい、富と繁栄、智恵と学問を司る神様です。

マラッカにはキリスト教を含めていくつもの宗教が自然に混在しています。多民族国家であるマレーシアの起源をマラッカに感じます。

住所

Jalan Tokong, 75200 Melaka, Malaysia
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6. ヒーレン通りは億万長者通り(Heeren Street/Jalan Tun Tang Cheng Lock)

(ババ・ニョニャ博物館)

ジョンカー通りから海岸側に並行して走る通りはヒーレン通り、通称「億万長者通り」と呼ばれています。この通りにはプラナカンと呼ばれる中華系貴族階級の一族の邸宅が残っています。プラナカンとは15世紀末頃より中国から東南アジアに渡ってきた男性とマレー系女性の間に生まれた子孫の総称で、主に貿易で財を成しました。プラナカンの男性はババ、女性はニョニャとも呼ばれています。これらの邸宅の一部は一般に公開されており、ババ・ニョニャ博物館(baba and nyonya heritage museum)でプラナカン文化の繁栄を知ることができます。

ババ・ニョニャ博物館入館料

RM16.0(子供はRM11.0)

住所

Jalan Tun Tan Cheng Lock, Melaka, Malaysia
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電話番号

+606 283 1273(ババ・ニョニャ博物館)

営業時間

10:00-13:00, 14:00-17:00 (ババ・ニョニャ博物館・金土日は18:00まで)

オフィシャルサイト

http://babanyonyamuseum.com(ババ・ニョニャ博物館)

夕方から夜に行きたい観光スポット

7. 海に浮かぶモスクと夕日(Masjid Selat Melaka)

(日没後にライトアップされたモスク)

世界三大夕日は諸説あります。三つを選ぶとなると各所からクレームが入るでしょう。マラッカの夕日を一つと数える人もいますし、そうでない人もいますが、マラッカ海峡に沈む太陽が美しい事に疑いはありません。

マラッカで夕日を眺める場所はいくつかあります。私がお勧めするのは水上モスク(Masjid Selat Melaka)と太陽のコラボレーションです。水上モスクはマラッカ島(Pulau Melaka)にあり、マラッカ市街から車で10分程度です。こじんまりとした施設ですが、礼拝堂を抜けると眼前にマラッカ海峡が一面に広がり、街中の喧騒を忘れさせてくれます。18:00を過ぎる頃には夕陽を目当てに観光客やカップルがモスクに集まってきます。

モスクからしばらく茜に染まる夕焼けを鑑賞したら来た道を少し戻って海岸に出てみてください。海に沈む太陽と逆光の中に建つモスクにアザーンの響きが重なればマラッカの忘れられない記憶になると思います。日没後にグリーンにライトアップされるモスクも幻想的です。

注意)海岸に出られる場所は現在柵で覆われています。継ぎ目から出入りできますが、足元が悪いので自己責任でお願いします。

住所

Jalan Pulau Melaka 8, Taman Pulau Melaka, Melaka 75000, Malaysia
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電話番号

+606 288 2640

8. マラッカ川のナイトクルーズ(Melaka River Cruise)

マラッカで最もエキサイティングなアトラクションはマラッカ・リバー・クルーズです。特にお勧めは夕刻から夜にかけての乗船です。昼間も運行していますが、酷暑の下、決してきれいでない川水を見るよりも数十倍お得だと思います。マラッカ市街を蛇行して走るボートに乗って幾つかの橋をくぐり岸辺に広がる夜景を楽しめます。ゲストハウス壁面に描かれたアートや高層ビルの眩い光など、目まぐるしく変わる光景に45分があっという間です。

乗船場は川上と川下の2か所にありますが、下船はオランダ広場横の川岸でも可能です。多くの旅客はここで下船してそのまま観光に向かいます。

乗船料

RM15.0(子供はRM7.0)

住所

Jalan Laksamana, 75000 Melaka, Malaysia
(next to Quayside Heritage Centre, close to the Maritime Museum)
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電話番号

+606 281 4322

営業時間

9:00 – 24:00

オフィシャルサイト

http://www.melakarivercruise.com

9. オランダ広場(Dutch Square)

オランダ広場はマラッカ観光のスタート地点です。車でマラッカを目指すと自然とココに到着するか、通り過ぎるかしてしまいます。この広場にはオランダ植民地時代のレンガ色の建物が集まっています。ビクトリア女王噴水を中心に、時計台、プロテスタント教会、スタダイスなど、マラッカ観光のランドマークです。この場所も夜になると施設がライトアップされ昼間とは違う美しさがあります。

ボートを降りたらもう一度オランダ広場を訪れることをお勧めします。

住所

Jalan Gereja、75000 Melaka, Malaysia
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10. マラッカ川ボードウォーク

夜遊びの締めくくりはマラッカ川のボードウォークを散策しましょう。日が暮れて涼しくなった川岸はライトアップされ、カップルや若者たちの憩いの場となります。おしゃれなカフェも営業していますので、食事やお酒が楽しめます。

まとめ

マラッカ中心部は半径1キロ程の小さな街です。クアラルンプールからは日帰りツアーが運行され、主なスポットは数時間で回ることができます。でも、短時間の滞在ではマラッカの猛暑とホコリっぽくカビ臭い建物の印象しか残らないかもしれません。

時間に余裕がある方は2、3日ゆっくりと数百年続くマラッカの歴史を見て知っていただきたいと思います。

筆者プロフィール

けろよん太
けろよん太

リゾート地(ランカウイ、ペナン、コタキナバルなど)へのアクセスが便利なスバン空港の近くに住んでいます。 MM2Hビザを取得、会社を早期退職し、KL郊外で妻とのんびり暮らしています。

こっちに来て窓から大雨と雷を眺めるのが好きになりました。

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