アメリカ最強のファースト・レディ = 自由の女神に会いに行くには
2014年9月5日 ニューヨーク
アメリカを象徴する存在といえば、世界遺産である『自由の女神像』を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
右手に松明、左手に独立宣言書。踏み出した左足は、抑圧という鎖を踏みちぎり”解放”を示しています。ニューヨーク・シティ湾内に浮かぶ小さな島に毅然と立ち、海からの来訪者を迎え入れる姿は堂々としていて、とても美しいですね。彼女のかぶる7つの角がついた冠は、”世界に自由が広まる”という意味を込めて世界7つの大陸と7つの海を表しています。
●女神の本当の名前、ご存知ですか?
自由の女神像は、1876年にアメリカ独立100周年を記念し、フランスから国際的友情の印として寄贈されました。歴史学者エドワール・ド・ラブライエ(Édouard René de Laboulaye)の発案によるもので、正式な名は、『世界を照らす自由(Liberty Enlightening the World)』といいます。
エッフェル塔の技師も携わって製作されたこの像は、最初の計画から完成までなんと21年もの歳月がかかりました。フランスの彫刻家フレデリック・アウグスト・バルトルディ(Frederick Auguste Bertholdi)が製作、台座部分はアメリカの建築家リチャード・モリス・ハント(Richard Morris Hunt)が担当しています。
女神は1884年にフランスで誕生後、いったん分解して軍用輸送船で運び(なにしろ身長およそ46メートル、体重は225トンありますから)、再びアメリカで組立てられました。以来、アメリカの自由そして民主主義の象徴として世界に知られています。
この像はliberty island(リバティ島)に位置しています。もちろん島に渡らなくても外観は見えますが、女神の”吐息の聞こえる範囲”に届くためには、せめてEliis island(エリス島)まで行かないといけないと言われているそうですよ。
●女神に会うのは、一日がかりにしたほうが無難
女神に会うのがメインの日は、朝早く出かけたとしても、その他の予定を詰め込みないほうが賢明です。
マンハッタンのダウンタウン端にあるバッテリー公園のCastle Clinton National Monument(クリントン砦)にある券売場でチケットを購入し、フェリーに乗るのに30分、自由の女神の中に入るにも1時間は待たされるとみてください。またはニュージャージー州のリバティー州立公園からの便もありますが、どちらにせよ人気があり、乗り場の乗船待ちが長蛇の列なることもしばしば。
到着が午後3時以降になると、もしかすると自由の女神像と、Immigration Museum(移民博物館)のあるエリス島の観光に充分な時間が取れずに終わってしまうことになりかねませんのでご注意を。全ての女神像行きフェリーコースには女神像の近くに位置するエリス島も含まれています。
●チケットの買い方は?
フリータイム・ビジターズ・チケットがあれば、女神像内には上れませんが、女神像の台座部まで入場することができます。
女神像のある島までのフェリーチケットは、バッテリー公園内のバッテリー公園のCastle Clinton National Monument(クリントン砦)または鉄道駅、ニュージャージー州にあるリバティー州立公園内の美術館で購入可能です。
電話またはインターネットでの予約もできます。6ヵ月前から購入もできますので、本文の最後をご参考にどうぞ。
●行き方は?
マンハッタンのバッテリー公園から出るフェリーは最初にリバティー島に行きます。リバティー島からフェリーでエリス島へ行き、その後マンハッタンへと戻ります。ニュージャージーから出るフェリーは、最初にエリス島に立ち寄り、その後リバティー島へ行き、そしてニュージャージーへと戻ります。ちなみに博物館でも半日くらいは費やすと見込んだほうが良さそうです。帰りの便を気にして慌てないよう、時間に余裕を持って行きましょう。
●女神に会う時間が無いときの裏ワザ
もしリバティー島で1日観光の時間がゆっくりとれない場合は、Staten Island(スタテン島)フェリー乗船をおススメします。スタテン島への乗り場は、自由の女神フェリーチケットを売っているのと同じバッテリー公園の、東側の端にあります。
この便はニューヨーク湾を横切るので、ちょうど自由の女神像の前を通過するときに彼女の姿を眺めることができるでしょう。
実はこの便、乗船料が無料で往復1時間ほど。これならマンハッタンの素晴らしい景色も眺めつつ、気軽に満喫できそうでしょう。でも、あくまでもこれは応急処置ですので、ぜひお時間を作ってチケットを購入し、”女神の吐息が届く距離”へおでかけくださいね!
●Statue of Liberty-自由の女神
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行き方:バッテリー公園からフェリーの場合、約15分
他、情報はアメリカ合衆国国立公園局のサイトもご参考にどうぞ。
http://www.nps.gov/stli/index.htm
営業時間:クリスマスを除き年中無休、毎日午前9時から午後5時まで
チケット問合せ先:
電話でのチケット予約は1-877-523-9849
インターネットでのチケット予約は、下記より6か月前から可能です。
www.statuecruises.com/choose_tickets.aspx
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