なぜ日本はオリンピックの銅メダルが多いのか?団体が強い?理由と過去のメダル獲得数を調べてみました
2016年8月21日 ブラジル
リオデジャネイロ オリンピックが、2016年8月5日に開幕しました。
大会8月20日時点で、日本が獲得したメダルの数は金メダル12個、銀メダル8個、銅メダル21個、合計41個となり、前回2012年のロンドンオリンピック大会で獲得した38個をうわまわりました。
出典:Google
2020年の東京オリンピックに向けて、期待が膨らむ状況になっています。
今回は、歴代オリンピックの日本メダル獲得数を調べて、オリンピックにまつわる常識や、巷の噂などについてまとめてみました。
参照:Wikipedia
・日本の夏季オリンピック金メダル
・日本の夏季オリンピック銀メダル
・日本の夏季オリンピック銅メダル
なぜ、日本はオリンピックの銅メダルが多いのか?
日本の夏季オリンピックのメダル獲得数は前回ロンドンオリンピックまでの合計が400個で、内訳は金メダル130個、銀メダル126個、銅メダル144個になります。
今大会は現時点で銅メダルが21個と全体の獲得メダル数の半分になっており、巷では「日本は銅メダル収集国」とからかわれたりしているようです。
Yahoo知恵袋でも、「何で日本って毎回オリンピックでは銅メダルが多い。。」という質問に対して、
金メダルの大本命、みたいな突出した実力者がいないですよね。
そして、本番で実力以上の力を突然発揮するような選手もほぼ出てこない。
あと、準々決勝あたりにピークを迎えるような調整をしている選手が多いような気もしました。つまり、もともと圧倒的な実力者が少ない上、実力以上の力を決勝で発揮させるようなコンディション作りよりも順当な上位入賞を重視しているような……組織的な意向なのか、国民性なのか…そんな雰囲気があるように感じます。
マスコミやJOCのプレッシャーに弱い。金メダルか銀メダルね、銀メダルか銅メダルに変わってしまいます。
海外には天才的で群を抜いた成績を持った選手や新星の選手がいるため中々一番にはなれないのでは。
日本人は体力的にも劣り、努力と精神力では優れていても二番手、三番手又は入賞が限界な種目が多い気がします。
三位決定戦や敗者復活戦での粘り強さで勝ち取る日本人の気質が銅メダルに表れています。
といった回答がされていますが、実際はどうなのでしょうか?
歴代 日本メダル獲得数と割合を調べてみました
数字を見ると、前回のロンドン、今回のリオでの銅メダル獲得率が高いようです。
しかし、2008年の北京オリンピックは金メダルの割合も高く、2000年、2004年は銅メダルよりも金や銀メダルの割合が高いことがわかります。
以下、今までのメダル獲得数を円グラフにしてみると、銅メダルの数が若干多いですが、銅メダルに偏っているわけではなく全体的に万遍なくメダルを獲得していると言えるのではないでしょうか。
メダルを多く獲得している競技は?
次に、競技別にメダルの獲得状況をしらべてみました
この数字から見えるのは、
1)体操が最もメダルを獲得
メダルの獲得数は98個とあと少しで100に迫るNo1の競技種目。
メダルの種類も金、銀、銅まんべんなく獲得しバランスがよい。
2)柔道、レスリングは金メダル獲得数が多い
金メダルの割合も高く、毎回、確実にメダルを獲得し、「日本のお家芸」といっても差し支えない競技種目。
3)競泳はメダル数は多いが銅メダル率が高い
競泳は種目数は多いがNo1になれるほどの選手が多くないため銅が多いのではないか。
4)シンクロは万年銅メダル
金メダル無し、メダル獲得数14個の内10が銅メダルと、銅メダル収集競技。
5)その他競技の銅メダル率が50%
上位4つ以外の競技のメダル獲得数が、金メダル18個、銀メダル36個、銅メダル56個と銅メダルの割合が約半分と高い。
結論は、
- 日本は銅メダルばかり獲得している「銅メダル収集国」ではなく、金メダル、銀メダルもちゃんと獲得している。
- 金メダルが獲得できるほどの実力はないが、多くの競技・種目に参加をしており、全体として若干銅メダルの数が多くなってしまう。
最後に、こんな常識を調べてみました
日本は本当に団体戦が強いのか?
今回のオリンピックでは、「陸上男子4×100mリレー」や卓球、体操団体など、団体競技の活躍が目立ちます。
そのため、日本は個人競技が弱くて、団結力、チームワークが必要な団体競技のほうが強いのではという話もありますが、実際はどうなのでしょうか。
オリンピック競技の種目を「個人」「ペア」「団体」に分けて、メダルの獲得数と割合を見てみました。
結果は、全種類とも銅メダルの獲得数、割合とも多いが、「個人」の方が「ペア」「団体」の2つに比べて銅メダル獲得率は低く、金メダルの割合が高いことがわかりました。
実際は、日本は個人競技のほうが、スポーツ競技に向いていると言えるのではないでしょうか。
2020年の東京オリンピックまで後4年!
海外から日本に多くの目が向けられますが、まずは日本から海外へ目を向けて世界と近づくことで、4年後には海外の人達とより良い関係を築けるのではないでしょうか。
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おまけ
個人競技の出身地別メダル獲得数をだしてみました
メダル0県は沖縄県、福井県ですが、今回バドミントン女子シングルスの奥原希望選手が長野県として初めてのメダル獲得をしました!