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ベトナム旅行で必ず訪れたい世界遺産5選

2016年5月19日 ベトナム

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共産主義の国ということで、馴染みがあるようであまり知らない国の1つベトナム。日本と同じように南北に細長い国の中に、文化遺産、自然遺産、複合遺産が合計8ヶ所もあります。今回はそんなベトナムの世界遺産の中でも、比較的訪問しやすい場所にある世界遺産をご紹介します。

目次

  1. ハロン湾(Vịnh Hạ Long)
  2. タンロン遺跡(Di tích Hoàng Thành Thăng Long)
  3. フエの建造物群
  4. 古都ホイアン
  5. ミーソン聖域(Thánh địa Mỹ Sơn)

1. ハロン湾(Vịnh Hạ Long)

photo credit: Halong Bay via photopin (license)

photo credit: Halong Bay via photopin (license)

ベトナムの世界遺産といえばココと言うぐらい有名な1994年に世界遺産登録されたハロン湾。その場所はベトナム北部にあるトンキン湾の北西部に位置する湾のことを言います。その一番の特徴は大小様々な3,000とも言われる奇岩、島が海面からニョキニョキとそびえ立っている様にあります。このニョキニョキと岩がそびえている景観は、石灰岩の台地が地盤沈下と波の侵食により現在の様な形になったと言われています。

また、この奇岩は太陽の位置、波の照り返し、雨や霧といったものでその時々に違った雰囲気を醸し出しているということも、景観をよくしている1つの要因になっているのではないでしょうか?

住所

Bãi Cháy、tp. Hạ Long、Quảng Ninh
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2. タンロン遺跡(Di tích Hoàng Thành Thăng Long)

2003年に発掘された比較的新しい遺跡になります。もともと軍事施設の敷地内にあったため、遺跡があることは知られていたのですが、大規模な発掘調査をすることができずにいた遺跡になります。

李朝(1009年)が首都をハノイに移してから1802年に阮朝(グエン王朝)がベトナムを統一して首都をフエに移すまでの間、いろいろな王朝がベトナムを支配していたのですが一貫して今の首都ハノイに都を置いていたため、それぞれの王朝の遺跡が混在している点が他の遺跡と大きく異なる点になります。

住所

Số 12 (19) Nguyễn Tri Phương, Ba Đình, Hà Nội
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電話番号

+84 168 541 7346

オフィシャルサイト

http://www.hoangthanhthanglong.vn

3. フエの建造物群

photo credit: PICT1902 via photopin (license)

photo credit: PICT1902 via photopin (license)

photo credit: PICT1904 via photopin (license)

photo credit: PICT1904 via photopin (license)

今回ご紹介する世界遺産の中では説明がし難い世界遺産の1つになります。というのも、その名前からもわかるかと思いますが、1つの建造物やエリアを指しているわけではなくベトナム最後の王朝であるグエン王朝時代に作られた建造物、それらを含めて世界遺産として登録されているため、1つだけを説明すれば良い、というわけにはいかないからです。

ちなみに登録されている建造物の一部を紹介すると、北京の紫禁城を4分の3のサイズにしたと言われている王宮、グエン王朝駄4代皇帝のトゥドゥック帝廟、第12代皇帝のカイディン帝廟などの歴代皇帝を祀っている帝廟、フエのシンボルともなっているトウニャン塔があるティエンムー寺こういった建物が王宮を中心にして市内各所に点在しています。とても歩いて見て回れるような範囲にないのでレンタルサイクルやレンタルバイクを使って見て回ることをおすすめします。

住所

Thuận Thành、tp. Huế、Thừa Thiên Huế
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オフィシャルサイト

4. 古都ホイアン

photo credit: PICT1938 via photopin (license)

photo credit: PICT1938 via photopin (license)

photo credit: PICT1942 via photopin (license)

photo credit: PICT1942 via photopin (license)

16〜17世紀にかけて日本人街も作られていたベトナム中部の都市にある古い町並みになります。映画『千と千尋の神隠し』の中でも参考にされたと言われている『来遠橋(らいおんばし)』があることでも有名な場所かもしれません。こちらも説明が難しい世界遺産になります。というのも先述している『フエの建造物群』と同じで、フエにある古い町並みや建造物が登録されているからです。古都ホイアンとして登録されている建物は、先程ご紹介している来遠橋、1773年に建設された華人のための会館である『福建会館』、1776年に中国の潮州出身者が同郷人の集会場として建てられた『潮州会館』、1786年に広州と肇慶出身者によって建てられた『広肇会館』、中華街といえば必ず建立される関羽を祀ってある『関公廟(クアンコン寺)』、約380年前に建てられたと伝えられている中国家屋として有名な『廣勝家(クアンタンの家)』、約200年前に建てられた日本と中国の様式がうまく融合している、中国の広東出身の漁師の家と言われている『進記家(タンキーの家)』こういった建物を見て回る事ができます。

住所

Trần Phú、tp. Hội An
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5. ミーソン聖域(Thánh địa Mỹ Sơn)

ミーソン聖域はベトナム中部のホイアンの近くにあり、7世紀から19世紀にかけて栄えたチャパ王国の宗教であるヒンズー教シヴァ派の聖域になります。その建物の特徴としては、カンボジアのアンコールワットやタイのスコータイといった遺跡クメール王朝の影響を受けたと思われる建物があることもその特徴の一つだと言えます。

他の遺跡と同じ様に風化による自然崩壊に加えて、ベトナム戦争時の爆撃の影響もあり崩壊が非常に進んでいるという点は非常に残念ですが、人里離れた森の中に建てられた遺跡だけあって、草に埋もれていながらその姿を今に伝えている景観にはただただ圧倒されると思います。

住所

Xã Duy Phú, Huyện Duy Xuyên, Tỉnh Quảng Nam
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電話番号

+84 510 3731 309

営業時間

夏場 – 5:30〜17:00
冬場 – 6:00〜17:00

オフィシャルサイト

http://jp.mysonsanctuary.com.vn

最後に

今回ご紹介した世界遺産を含め、ベトナムにある8ヶ所の世界遺産はベトナムの北部、中部に集中をしています。これは中国の影響を受けていたことが一番大きな要因だと思われます。しかし、そんな中でもアユタヤ王朝やスコータイ王朝(2つとも現在のタイ)、クメール王朝(現在のカンボジア)から影響を受けていたと思われるところがあるということも興味深い点だと思います。

せっかくベトナムの世界遺産を巡るのであれば、少し足を伸ばしてタイやカンボジアの遺跡を見て、ベトナムの遺跡がどの様な影響を受けているのかを直接見るのも楽しみの一つかもしれません。

筆者プロフィール

さとさん
さとさん

初めまして、ベトナム在住7年目(ハノイ4年、ホーチミン3年目)に突入です。嫁がタイ人なので、タイのこともある程度はカバーできる??

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