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中東5ヶ国がカタール対し「テロ集団を支援してる」として国交断絶を発表。現地在住日本人の反応

2017年6月6日 ニュースカタール

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以下は、2017年6月5日(日本時間)に発表された、『サウジなど中東5カ国がカタールと断交「テロ集団を支援」と非難』について、現地在住日本人の声を加えて、各国の動向をまとめました。

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image by Larry Johnson

中東5カ国(サウジアラビア、エジプト、アラブ首長国連邦(UAE)、バーレーン、イエメン)は5日、カタールとの国交を断絶すると発表した。5カ国は同国がムスリム同胞団などのテロ集団を支援していることが要因だという。

中東各国、相次いでカタールとの国境を閉じる

5日朝、バーレーンが断交を発表したことを皮切りに、サウジアラビアをはじめとした同盟国も次々と国交断絶に続いた。バーレーンの国営通信によると、カタールがバーレーンの安全を脅かし、同国内に干渉してることから国交断絶へ政府が動いたという。

サウジ国営通信(SPA)も、サウジアラビアは陸、海、空の交通路、国境を封鎖し、「テロや過激主義の脅威から国の安全を守る」ためと、政府から説明があったことを報じている。エジプトも、カタールに通ずる空路と海路を断ち、UAEは48時間以内での国外退去をカタール外交官らに求めている状況だ。

国交断絶を受けた、カタールに住む日本人の反応

今日(5日)は、スーパーで食料品を買い求める人で混雑が見られた程度です(ラマダン中で食料品の需要が増えているため、混雑の100%が断交の影響ではないと思われますが)。政府から、日常生活に影響がでないことを保証するとの声明が出ており、明日(6日)以後は落ち着くと思われます。

夏は多くの住民がバケーションで国外に出るのですが、エミレーツ航空やエティハド航空の航空券を予約している人達は、予定の変更を余儀なくされているようです。 特にサウジアラビアやUAEとは、ビジネスや社会の結び付きが強く、サウジやUAE資本の会社が進出してますし、カタール人もUAEの不動産やビジネスに投資しており、また姻戚関係がある人も多いので、断交が長引けばお互いに大きな混乱や損失は避けられないと思われます。ですので、カタール政府は全力で関係修復にあたるでしょう。 (30代女性 カタール在住)

 

既に起き始めている生活への影響。エジプトに住む日本人の声

エジプト人というよりも、在住邦人とエジプトにかかわる仕事をしている邦人の間では大騒ぎで、対応に追われています。 エジプトと日本の往復に、カタール航空を利用しているリピーターが多いためです。 昨日発表で、本日の朝のフライトから運休(カタール航空の代替え便への対応はきちんとしているそうです)しています。チケットを持っている、いないにかかわらず、カタール便で計画されていた予定変更なり確認をしています。

観光を仕事にしている者にとっては、これが夏の観光にどのくらい影響するかと、ちょっと思っています。 カタールへエジプト人の出稼ぎ労働者は30万人以上いますので、その家族は彼らの現地での生活に悪影響を及ぼすのではないかと不安に思っています。 カタールにいるエジプト人からは、安いエジプト品の輸入がストップするため、物の買い占めがひどいと言ってきているそうです。

カタール人を雇う、または学生を抱える語学学校などは、退去命令が出たことにより、労働力や学生を失うので頭を抱えています。 エジプトはガスをたくさんカタールから輸入していますが、それが今後どう影響するかはわかりません。 かつては大好きだったアルジャジーラ放送も、遠い昔の話です。見る習慣がなくなって久しいので影響はありません。

といった状況で、一般庶民にとっては目下断食真っ最中で、差し迫ったトピックスではないようです。 (40代女性 エジプト在住)

 

特に大きな変化はない。UAEに住む日本人の声

アブダビは特にに日常生活に変化はありません。普段通りです。大使館から情報が出ています。(50代男性 UAE在住)

(以下:外務省から各国大使館を通じて注意喚起)http://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcwideareaspecificinfo_2017C123.html


【ポイント】
●6月5日早朝(現地時間),アラブ首長国連邦,イエメン,サウジアラビア,バーレーン及びエジプトの各国は声明により,カタールとの外交関係断絶を発表しました。
●これにより,アラブ首長国連邦,サウジアラビア,バーレーン及びエジプト各国と,カタールとの間で空路,陸路,海路による直接の出入国ができなくなる可能性があります。

【本文】
1 6月5日(月),アラブ首長国連邦,イエメン,サウジアラビア,バーレーン及びエジプトの4か国は,カタールとの外交関係断絶を発表しました。同発表によると,24時間以内に,カタールとの国境が閉鎖され,カタールの航空機,船舶等に対しこれら4か国の領域内通過の禁止措置が執られるとのことです。

2 これを受けて,アラブ首長国連邦,イエメン,サウジアラビア,バーレーン及びエジプトの各国と,カタールとの間で空路,陸路,海路による直接の出入国ができなくなる可能性があるところ,最新の情報の入手に努め,カタールの出入国に際してはご注意ください。

3 海外渡航の際には万一に備え,家族や友人,職場等に日程や渡航先での連絡先を伝えておくようにしてください。3か月以上滞在する方は,大使館又は総領事館が緊急時の連絡先を確認できるよう,必ず在留届を提出してください。( https://www.ezairyu.mofa.go.jp/RRnet
3か月未満の旅行や出張などの際には,渡航先の最新安全情報や,緊急時の大使館又は総領事館からの連絡を受け取ることができるよう,外務省海外旅行登録「たびレジ」に登録してください。( https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/


まとめ

中東各国の急速な政治的動向に対して、カタール政府も国民に日常生活に影響が出ないことを保証する声明を出していることもあり、適切な対処を急いでいるように伺える。現時点でカタールを含む各国に住む人々の生活に大きな変化が無いようだ。しかし、エジプト在住日本人が言っていた通り、輸入品のストップでカタール内の市場の大混乱も時間の問題だ。また、周辺国からカタールへ出稼ぎに出ている人々の数は私たちが想像しているよりも非常に多く、周辺国に住む人々にとって国交の断絶は予想以上に影響が及びそうだ。今後、カタールの動き次第では、国境を閉じた隣国との関係修復が遅れ、現地在住者の生活の安定を崩し、国境を超えたビジネスや企業にも悪影響が加速度的に拡がって行く可能性は高いかもしれない。


<参考資料>

・BBC NEWS JAPAN 6月5日付
・外務省 海外安全ホームページ 6月5日付
カタール在住者の声
アラブ首長国連邦(UAE)在住者の声

<報道関係者様>

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今回の、現地での事件に関してが現地在住者からの緊急アンケートへの回答や取材協力なども行えます。
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お問い合わせ先: press@traveloco.jp

<現地関連情報>

現地在住者がオススメする中東ニュースの情報収集
中東ニュース速報(Twitter):https://twitter.com/chutoislam?lang=ja
池内恵の中東通信:http://www.fsight.jp/category/ikeuchinews

在カタール日本国大使館

住所:West Bay, Diplomatic Area, Doha, Qatar P.O.Box 2208
電話:(+974)4484-0888
Fax:(+974)4483-2178
メール:eojqatar@dh.mofa.go.jp
ホームページ:http://www.qa.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html

外務省 海外安全ホームページ

HP: http://www.anzen.mofa.go.jp/

アラブ首長国連邦,イエメン,サウジアラビア,バーレーン及びエジプトによるカタールとの外交関係断絶に対する注意喚起:
http://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcwideareaspecificinfo_2017C123.html

海外緊急時情報提供サービス「たびレジ」

外務省・在外公館からの海外緊急時情報が受取れるサービスになります。海外に渡航をする際は登録しておくと便利です。
https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/
現地在住者によるコメント

事件がある度に大使館から以下のように迅速にニュースが流れてきます。
旅行者の方々には ”たびレジ” に登録ということができるのではないでしょうか?


更新日:2017/06/06
追記情報があれば、このページを更新します。

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