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テキサスの銃乱射事件|現地在住者に聞く”現地の状況”

2017年11月8日 ニュース米国(アメリカ)

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テキサスの銃乱射事件

11月5日午前11時半、アメリカ・テキサス州南部の街サザーランド・スプリングスにて、礼拝中の教会に銃を持った男が立ち入り、無差別に発砲する事件が発生致しました。

今までテキサス州で起きた銃乱射事件でも過去最悪の被害状況

犠牲者は26名となり、テキサス州で起きた銃乱射事件の中でも過去最悪の被害になった。亡くなった人の中には、牧師の娘など複数の子どもが含まれていた。この他にも少なくとも20人が負傷したとのこと。アメリカではわずか1ヶ月前にも、ラスベガスにて男が銃を乱射し、58人が死亡するというアメリカ史上最悪の銃乱射事件が起きたばかりのことだった。

容疑者の男はすでに死亡している

単独犯とみられる犯人はデビン・ケリー容疑者(26歳)。容疑者は同じテキサス州の都市サンアントニオ近郊に住んでおり、空軍として勤めていた経歴の人物。教会近くのガソリンスタンドに車を停めた後、犯行に及んだとのこと。

容疑者の男には前科があったが銃が購入できた!?

容疑者の男には妻子への暴力で有罪となった過去があった。通常アメリカでは家庭内暴力で有罪になった者は銃の購入や所持ができない。だが犯罪記録がなく銃を購入できたことが、さらなる問題に発展している。

銃規制について波紋が広がっている

通常は銃を購入できないはずの容疑者による犯罪が起きたことにより、銃規制問題の議論が再燃している。ただ今回は容疑者が銃を持った住民の反撃により、事件の被害拡大を防げたため、銃の保持を正当化する意見もある。

 

多くの政治家、セレブたちから哀悼の意が表されている

アジア歴訪中の事件当時に日本滞在中だったドナルド・トランプ米大統領や、多くの政治家、セレブたちから哀悼の意がtwitterで表されている。

▽アメリカのドナルド・トランプ大統領

テキサス州サザーランドスプリングスの方々に神のご加護がありますように。FBIも法執行機関は現場に到着しております。私も日本から情勢を見守っています。

 

▽メラニア大統領夫人

私たちの心はテキサスと共にある。

 

▽バラク・オバマ前アメリカ大統領

この憎しみの行為で傷ついたサザーランド・スプリングスのすべての家族にお悔やみの気持ちを捧げます。また負傷した方々へ、1日も早い回復をお祈りいたします。

 

▽カナダのジャスティン・トルドー首相

テキサスの教会で起きた銃乱射事件の被害に遭われた全ての人たちに心からお悔やみの気持ちを捧げます。回復を祈っております。

 

▽レディー・ガガ

サンアントニオで愛する人を失って苦しんでいる全ての家族のために祈ります。 また銃規制問題も解決することを祈ります。

 

▽スティーブン・キング

銃規制問題が解決されるまで、あと何人の人が犠牲にならなければならないのか。

 

テキサス州在住の日本人(ロコ)にインタビュー致しました


Q:現在の状況を教えてください

事件発生から丸1日経った11月6日午前現在(テキサス時間)における、地元保安官からの発表によると、元アメリカ空軍所属のデヴィン・ケリー(26)が、5日午前11時ごろ、黒ずくめで武装しサザーランド・スプリングスの教会で日曜礼拝で教会に集まっている人々に向けて自動小銃を発砲。5歳から72歳の26人が死亡し、約20人が怪我をしました。死亡した被害者の半分以上が子どもで、そのなかには牧師の小学生の娘も含まれるという、何とも痛ましい事件です。

容疑者は、妻子への暴行が原因で、数年前に空軍を不行跡除隊で懲戒免職。犯行現場の教会は義理の身内が通っている模様で、何らかの怨恨が疑われています。

私がこのニュースを知ったのは、職場でランチ休憩中でした。休憩室で、スマフォをチェックしていた同僚が速報を目にし、「オーマガー、大変よ、ニュースをつけて!」と叫んだので、他の同僚が休憩室のTVを付けたところ、Breaking Newsとして報じられていました。ただ、アメフト開催シーズンの日曜日で、各地で試合中の時間帯だったので、報道されている番組を探すまでに、時間がかかったくらい、発生当時は、地方の小さな出来事でした。

Q.現地ではどのようなニュースが報じられていますか?

サンアントニオ郊外の、とても小さなのどかな町にある、ごく一般的なエリアのごく普通の教会で起きた、心の平穏を求めて集まった人々に襲った突然の恐怖ということで、ダラスの地元ニュースでもトップを飾っています。事件発生からまだ1日しかたっておらず、また容疑者死亡のため、今現在は、ひとつひとつ明るみになった事実が、その都度報道されているところです。

Q.今後、現地では何か影響はありますでしょうか?

怨恨の線で捜査が進められそうなので、今のところテロとは関係がないようです。

Q.これから旅行を考えている旅行者にお伝えすることがあれば教えてください。

昨今の発砲事件は、学校だったり、映画館、コンサート会場、ナイトクラブ、教会、米軍基地の中も含め、どこでも起こりうる事件だということです。特にテキサスは銃のオープンキャリーが認められた社会なので、人が集まる場所に行く際は、常に気を付けるべきと思います。

またアメリカ旅行の際は、”現地の電話番号が使える”レンタル携帯を用意して、飛行機の予約、旅レジなど、あらゆるソースにその番号を登録しておいて、旅行時に現地の人が安否確認などの連絡が速やかに取れる方法を確保しておくといいと思います。

テキサス州について

国:アメリカ合衆国
州:テキサス州
人口:約2,500万人

アメリカ南部に位置するテキサス州はメキシコとの国境に接しており、日本人にとって西部劇やカウボーイなどで馴染みがある人が多い。人口はアメリカ合衆国の中でも2番目に多く、州の面積が日本の国土よりも広い大きな州である。中にはアメリカ東北部のロードアイランド州よりも広い牧場がテキサス州にあるという。

有名な観光地にはNASAの施設がある「ヒューストン」やケネディ大統領の博物館がある近代的都市「ダラス」がある。

写真はテキサス州のビッグベンド公園のリオ・グランデ川を望む風景

<報道関係者様>

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今回の、現地での事件に関してが現地在住者からの緊急アンケートへの回答や取材協力なども行えます。
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※当記事は2017年11月5日時点の情報になります。

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