【私のオトナ留学】留学の「成功と失敗」5つのポイント
こんにちは。
南米、アルゼンチン共和国の首都ブエノス・アイレスでタンゴを勉強しながら
タンゴダンサーとして活動しているあかねです。
「私のオトナ留学」今回は、留学の「成功と失敗」5つのポイントをご紹介します。
オトナになってからの留学
高校生や大学生の留学の場合、若い情熱や柔軟性でたくさんのことを吸収して、経験して、新しい視野を手に入れて、今後の社会での活躍に大きく影響する期間になるのではないでしょうか。
しかし、オトナ留学の場合は少し違うように思います。
社会に出てから数年経って、会社を辞めたり、休職したり、もしくは会社に費用を出してもらって留学する場合、「海外で数年過ごしました。」では、留学が”良い経験”で終わってしまう場合もあります。
せっかくお金と時間を使って留学するだから、「楽しかった」で終わらないように、気をつけたい5つのポイントを紹介します。
⒈「留学」を目的にしない
留学することを目標にして海外に出てしまうと、海外に出た途端に何をしたら良いかわからなくなり、ただ「行ってきました」となってしまうパターンになりがちです。
留学して海外に行って、その場でしかできないどのようなこと、どんなことを勉強したいのかを明確にしておくことが留学の成功と失敗を大きく分けます。
留学はあくまでも海外でしか勉強できないことを勉強する手段。
日本で勉強できるのであれば、日本で勉強した方が語学ストレスもなくスムーズに行えます。
留学という手段を使う必要性について今一度、考えてみましょう。
⒉語学の基礎は事前に勉強しよう
英語もスペイン語も外国語は海外で学習するなら、基礎は日本で固めてきた方が、海外での学習は短期間で飛躍的に伸びるでしょう。
私は日本でスペイン語を何も勉強せずにアルゼンチンに来てしまい、一からこちらで勉強しました。
当たり前ではありますが、語学学校の授業はすべてスペイン語での説明になるため、説明がまったくわからず途方にくれました。
「こんなこと言っているのかな?」という感覚でしか先生の話が理解できず、わからないことも質問できないため、1年目が終わっても挨拶程度しかまともに交わせなかったです。
スペイン語の場合、基礎的な名詞の単語やよく使う動詞の活用などは覚えてきた方がスムーズに授業を受けることができるでしょう。
⒊現地にいる日本人との関係性
留学する人に、「現地の日本人と一緒にいない方が良いよ。」という方がいます。
語学成長のためには、もちろんその方が良いのですが、私は少し違う意見で 「日本人との時間も大切にした方がいいよ。」と言いたいです。
海外の情報は鮮度と正確性がとても大事。
そしてアルゼンチンの場合は情報が変化しやすいという特徴がありますが、私は、現地にいる日本人の方と交流するようになってからの方が、情報を教えてもらったり、わからないことを相談できたり、日本語でアドバイスをもらえたりして、精神的にもとても安定しました。
もちろん、いつも一緒にいたのでは語学の成長が難しいけれど、
- 日本人に会ったら自分から挨拶をする
- 日本人に会った時は簡単な世間話をする
- お茶に誘われたら行ってみる
- 何か役に立てることがあったら喜んでお手伝いする
などの付き合いから、何かあった時に頼りになる現地のお友達になるのではないでしょうか。
日本とは違う文化の中で、あなたよりも長く生活している人は、あなたの感じる「思っていたよりも大変」な気持ちを日本で応援してくれている人よりもきっと深く理解してくれるはずです。
語学の学習も大事ですが、心のケアのためにも一人で孤立しないことをおすすめします。
⒋何をどう勉強するか、どこまでやるか。
⒈で留学を目的にしないと書きましたが、では「何をどう勉強するか。」を
明確にしていた方が留学期間は充実します。
語学留学の場合も専門的な留学の場合も、留学のゴールは自分で決めなければなりません。
留学終了前に「もっとできたはずなのに。」と後悔しないためにも、行く前もしくは到着後には、勉強するための計画と終了時のゴールを明確にしておきたいですね。
ゴールを設定する時は、誰が見てもゴール達成したことが判断できる明確なものが良いと思います。
例えば、わかりやすいところだと、語学留学であれば語学資格の取得などでしょうか。
当初、私は
『タンゴの勉強のために来たからスペイン語はお金をかけたくない。日常会話ができればいいや。』
と思っていました。そして、語学を本気で勉強したことのない人にありがちな
『一年も住んでいれば、スペイン語はペラペラでしょ?』
という安易な考えでいました。
途中から語学は必死に努力しないと身につかないことを肌で感じて、考えを改めました。
実はアルゼンチンでは、教育が無料で受けられます。
語学学校も無料や安価な値段で受講できる所も多いので、調べて通って見ると良いと思います。
また、日本に戻った時に「スペイン語が話せます」と言っても可視化できるものがないと
他人の判断がしにくくなるため、私はスペイン語の国際資格であるDELEを取得できるように日々勉強しています。
⒌帰国後の生活
留学後、どのように生活するかについてイメージはついていますか?
留学は基本的には終了すれば日本に帰国することになります。
現地のビザがない限りは、留学終了後に現地で働き続けるのは厳しいでしょう。
オトナ留学の場合、会社を辞めて留学することも多く、戻ってからの再就職を視野に入れて留学を決めた方が懸命です。
私も留学前は企業に勤めていましたが、退社をして留学しました。
よく留学から帰ったあと、日本の文化になじめなくなってうつ病を発症したり、再就職で苦労をするといった話をききます。
そうならないためにも、留学後はその経験をどう生かして生きていくのかを考えておくと良いですね。
私は留学初期に3つの課題を自分に課せることにしました。
- 留学の目的であるタンゴについて自分の理想の踊りを見つけること
- スペイン語の資格DELEの資格取得
- 世界中どこの国にいても仕事ができるようになる
この3つは、帰った後自分が困らないために、留学中身につけておこうと決めたことです。
もちろん、この3つの他にも細分化した達成すべき事項を設けました。
留学の失敗と成功は、何を持って判断するのか人によって様々です。
ただやはり、目標を持ってその目標を達成して帰る方が、留学の高いお金や時間を有意義に過ごせたことになるのではないかと思います。
ぜひ、皆さんの留学が有意義なものになりますように!