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【私のオトナ留学】ブエノス・アイレスの治安について

2018年3月20日 タンゴ留学アルゼンチン

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こんにちは。

南米、アルゼンチン共和国の首都ブエノス・アイレスでタンゴを勉強しながら
タンゴダンサーとして活動しているあかねです。

「私のオトナ留学」今回は、ブエノス・アイレスの治安についてご紹介します。

ブエノスアイレスは、南米の中ではそれほど危険な場所ではないという方もいます。
例えば、他の危険な南米を経験された方は「昼間は道を一人で歩けるしね。」という方もいます。

南米にはもっともっと恐ろしい土地はありますが、日本と比べてしまうとブエノスも安全とは
言い難い場所でもあります。

治安情報の入手方法

留学の場合、長期滞在となりますので、到着後は日本大使館にアルゼンチンに滞在している旨を伝える必要があります。
その際、メールアドレスを申告すると大使館から緊急情報が送られてきます。
そちらを参照にすると良いと思います。
邦人が関係した犯行情報や、危険情報を教えてくれます。

ただ、基本的には「邦人」が対象で大使館に申告したもののみ。
ブエノスで起こっている犯罪のごく一部です。
ローカルのTVでは毎日のように誘拐や殺人事件について放映されています。

在アルゼンチン日本大使館のホームページ

日本人が合いやすい犯罪手口のいろいろ

ケチャップ強盗

ブエノスに来る方なら一度は耳にするケチャップ強盗。
背後からケチャップ(のような臭い液体)をかけられて、困惑している最中に親切を装った人(老婦人やカップルなど)が「大丈夫か?なんて不運だったんだ。」と洋服を拭いてくれる人達が、実はスリだったりするという手口。

引っ越し屋さん?

泥棒の多いブエノスでは、門や窓には鉄格子があることが多いです。
マンションなどには管理人が受付にいる場合もありますが、この受付の人が引っ越し屋を装った泥棒と組んで、家の中の荷物を全部運び出してしまうという事例もあるそうです。

置き引き

レストランで座って椅子の肩にバックをかけて、同行の方と話していると
誰も近寄った気配が無かったのにもかかわらずバックが無くなっていた、という話はよく聞きます。
バックは膝の上か、もしくはバックの上から上着をかけるなど、対策が必要です。

携帯泥棒

コレクティーボ(バス)の乗降するドア付近で携帯をみていると、乗車すると見せかけてパッと携帯を持って走って逃げたり、バスから降りる人が携帯をとって走って逃げたり、その手口は本当に早いです。
この光景は日常で比較的よく見かける携帯泥棒です。

携帯強盗

アルゼンチンでは、iphoneなどが高額で売買されるため銃を向けられ出せと脅されることがあります。
街で歩いている時、地下鉄に乗っている時にも強盗に合うことがあります。
携帯や財布、出せと言われたものはすべて素直に出しましょう。
そしてなるべく犯人の顔を見ないように顔を背けてください。
犯人も必死です。挑発するような行為や出し惜しむと発砲される可能性があります。

ひったくり

バックやカバンなど、歩道を歩いていると車道を走るバイクに持ち去られることも。
こちらもあまり執着せず、手を離した方が無難です。
引きづられて、怪我をしたり事故にあったり二次被害の方が怖いからです。
所持金は少なくするか、分割して盗られても仕方ないと諦められるように準備しておきましょう。

デモ

大統領府や国会議事堂近くでは、よくデモを行っています。
デモをしている現場に出くわしたらなるべく早くその場から離れましょう。
比較的穏やかなデモもありますが、暴徒化したデモ隊が警察と衝突して巻き添えになる場合もあります。

 

銃撃戦

警察と犯行グループが突如銃撃戦を始めることもあるかもしれません。
実際、つい先日の2月6日、ブエノスアイレス市サン・ニコラス地区で警察と強盗犯グループとの銃撃戦が発生しました。

歩行中の場合は、流れ弾に当たらないように、物陰に隠れながらその場を離れるようにしましょう。
滞在先周辺であった場合は、窓やドアを閉め電気を消して大人しく事が過ぎ去るのを待ちましょう。

 

自分の身は自分で守る

日本にいると、「何かあったら警察に助けを求めて」と思うかもしれません。
しかし、アルゼンチンでは残念ながら警察が頼りになるとは限らないのです。

つまり、自分の身は自分で守ることが大切です。

人通りのある場所で強盗に合った時、日本であれば、
「襲われていたらきっと周りにいる誰かが助けてくれるはず。被害者を見捨てる行為は非人道的!」
と考えてしまうところですが、ここアルゼンチンでは誰も助けてはくれません。

すべて事が終わってから、「大丈夫だったか?」と声をかけてくれます。
それは、傍観者自身も自分の身を自分で守っているからです。

ブエノスアイレスは、一見穏やかでゆっくりとした時間が流れる美しい街に見えるけれど
実際は貧富の差の激しい殺伐とした一面もあります。
ここは日本ではないことを忘れず、最悪の場合を想定した行動でどうか安全に過ごしてください。

 

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