【私のオトナ留学】タンゴ留学 浅はかだった「私」とその答え合せ
こんにちは。
南米、アルゼンチン共和国の首都ブエノス・アイレスでタンゴを勉強しながら
タンゴダンサーとして活動しているあかねです。
「私のオトナ留学」今回は、タンゴ留学 浅はかだった「私」とその答え合せについてです。
日本にいたときは、とても恵まれた環境でタンゴを勉強していたので気がつかないことが沢山ありました。
もともと、考え方が浅はかでノーテンキな部分のある私。
私の失敗談をもとに、今後こちらにくる人が少しでも実りあるものになるように
参考にしてもらったら良いなと思います。
ここまで浅はかな方はいないかもしれませんが、
逆にここまで浅はかな私でも経験して少しは思慮深くなる、という事です。
偉大なマエストロの力
「ブエノスに来れば、偉大なマエストロがいろいろ秘訣を教えてくれて、
瞬く間に上達して、パートナーもすぐに見つかって、先生みたいに踊れるようになる。」
言葉にはしたことなかったですが、漠然とそう考えていたと思います。
答え
そんなことは全然ありませんでした。
偉大なマエストロも教える相手を選びますし、レッスンを受けても練習しないと上達しないです。
パートナーは誰でも良ければできますが、タンゴはなかなかそうはいかず。
(ペアダンスなので相性も大事です。)
練習相手を探すのにも一苦労です。
ブエノスに行けば、何とかなる?
ブエノス・アイレスから来るアルゼンチン人の先生や日本人の留学帰りだった先輩は、
本当に皆さん素敵にタンゴを踊っていたので、
「きっとブエノス・アイレスには何か。。。
『虎の穴』(タイガーマスクを育てた育成所)みたいなものがあるに違いない。」
そう思っていました。
とにかく、そこに行けば何とかなるんじゃないか。。。!
答え
ブエノス・アイレスには、「虎の穴」みたいなものもなかったです。
先生もピンキリで、踊り出して1週間で先生になってしまう人もいます。(自己申告制ですので)
観光するのは、タンゴファンならとっても楽しいと思います。
レッスンを受けたからとか、ミロンガに毎日行ってるからとかだけではなく
ブエノス・アイレスで(日本ではしなくてもいいような)多くのツライ経験をして
度胸が座り、根性がついて必死に練習をするから踊りが洗練されて行くんですね。
ただ来ただけでは、たいして上手くはならないですね。
当たり前のことですが、その当たり前のことを受け止めるのがなかなか難しかったです。
だから上手な人は、とても少なくそして輝いて見えるんですね。
私は「スーパーダンサー」になりたい!
私のことを「スーパーダンサー」に育ててくれそうな先生を、私はずっと探していました。
でもそんな人はどこにも居ないということに、最近ようやく気がつきました。
答え
スーパーダンサーは、他人にしてもらうものではないですよね。
先生も人間なので、何を求めているか明確になっている人をサポートします。
「スーパーダンサー」ってとっても抽象的。
最近、自分の中の課題が何なのかを把握できるようになって、
ようやく何をどう学びたいか、が明確になって来ました。
「タンゴ」「サロンタンゴ」「エセナリオ(ショータンゴ)」とか大きなくくりではなく、
自分の課題を細分化していくことで、
今、何をすれば良いかだれにレッスンを受けたいかがわかってきました。
自分の課題を見つけることや、それを特技として持ってる人を探す眼を養う必要があって、
今度はそれをモノにしないとスーパーダンサーには近づけなさそうです。
道はまだまだ長い!
最後に
いかがでしたか?
タンゴを踊らない人には「何のこっちゃ?」だと思いますが、ちょっと踏み入って書いて見ました。
「タンゴの道は長い。」簡単にはモノにならないタンゴだからハマるんですけどね。
「タンゴ留学って、こういうものだと思ってた。」
という私の大きな勘違いがみなさんの今後の参考になれば幸いです。
また、「タンゴって何なの?」と思った方、ぜひタンゴを始めてみてください。
世界中で愛されるこの踊りは、どの国に旅行しても楽しめますよ。