優勝なるか!錦織圭選手が戦うテニスの4大大会グランドスラムとは?(開催場所や解説)
2014年9月5日 ニューヨーク
日本人96年ぶり、オープン化してからは日本人初となるテニスの全米オープン大会ベスト4に進出した錦織圭選手が活躍中です!
日本人テニス愛好家とって、日本人が世界ランキングTOP10に入ることも夢でしたが、死ぬまでにグランドスラムで優勝することが現実になる日が来るとは、サッカーのW杯で日本代表が優勝することに匹敵するほどの大きなことです。
【試合を見るには、聞くには】
※実際の試合速報動画は全米オープン動画サイトから
※日本でのテレビ中継放送はWOWOWだけのようです。今回はNHKなどでも放送しません。
※全米オープンテニス公式サイトにて動画放送を行っていますが、アメリカ在住者限定で見ることが出来ません。その為、日本で全米オープンテニスの中継は公式サイトのラジオ中継でお楽しみ下さい。
おすすめは、公式サイトで提供されている試合DATA速報ツール「Slam Tracker」で試合状況をチェックしながら、画面右上にあるラジオ放送ボタンを押すことで、実際に試合を見ている感覚で試合の進行を感じることが出来ます。
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さて、今回は現在錦織圭選手が戦うグランドスラムについて説明したいと思います。
●テニスの4大大会「グランドスラム」
国際テニス連盟(International Tennis Federation)が定める最高峰のテニス世界4大大会(全豪オープン・全仏オープン・ウィンブルドン・全米オープン)のこと。もともとは、トランプゲームで圧勝することを意味する「グランドスラム」を由来としていて、4大大会を全て勝つことも意味します。
一般的に4つすべてのグランドスラム大会に優勝するとグランドスラマーと呼ばれ、末代まで語り継がれる偉業を達成したテニス選手として称えられます(笑)。
過去にグランドスラムを達成した選手は男女通じてシングルでは5人、ダブルスでは3組しかいません。
1938年にドン・バッジ選手(アメリカ)が最初に4つの大会をすべて制覇した際に「グランドスラム」と呼んだことが始まりと言われています。
【男子シングルス】
1938年 ドン・バッジ
1962・1969年 ロッド・レーバー
【女子シングルス】
1953年 モーリーン・コノリー
1970年 マーガレット・スミス・コート
1988年 シュテフィ・グラフ
【男子ダブルス】
1951年 フランク・セッジマン/ケン・マグレガー
【女子ダブルス】
1984年 マルチナ・ナブラチロワ/パム・シュライバー
※今回の全米オープンにも参加しているマルチナ・ヒンギスは1998年に、異なるペアと組んでグランドスラムを達成しています。
【男女混合ダブルス】
1963年 ケン・フレッチャー/
マーガレット・スミス
●その他豆知識として、グランドスラムにまつわる情報
●全豪オープンとは?
全豪オープンテニス大会は正式名称を「Australian Open」と言い、1905年の「オーストラレージアン・テニス選手権」として開催されたのが始まり。
オーストラリアのメルボルンで毎年1月後半に開催され、試合会場のメルボルン・パークはメルボルンの中心地にあり、全豪オープンついでにメルボルン観光もできるという2度お得なスポットです。
創設:1905年
開催月:1月
コート:ハード(プレクシクッション)
【全豪オープンの場所】
開催地:オーストラリア/メルボルン
会場:メルボルン・パーク
【過去の大会優勝者】
2010年 男子:ロジャー・フェデラー/女子:セリーナ・ウィリアムズ
2011年 男子:ノバク・ジョコビッチ/女子:キム・クライシュテルス
2012年 男子:ノバク・ジョコビッチ/女子:ビクトリア・アザレンカ
2013年 男子:ノバク・ジョコビッチ/女子:ビクトリア・アザレンカ
2014年 男子:スタニスラス・ワウリンカ/女子: 旗 李娜
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●全仏オープンとは?
全仏オープンテニス大会は正式名称を「Les Internationaux de France, Le Tournoi de Roland-Garros(フランス語)、The French Open(英語)」と言い、試合会場名と同じローランギャロス(トーナメント)とも呼ばれる。
全仏オープンの特徴は、何と言っても4大大会で唯一のクレー(赤土)のコートを利用することです。一般的にクレーコートは、球のスピードが遅くなり、ハードコートのように直ぐに止まることが難しいという性質があるため、クレー専門と呼ばれるテニスプレーヤーが活躍したり、世界ナンバー1選手でさえ一度も優勝できないというコトが起こります。グランドスラム大会を14度優勝したピートサンプラスでさえ全仏オープンを勝てなかったことで、キャリアグランドスラムを達成することができませんでした。
また、他の4大大会はすべて英語圏で行われる大会ですが、全仏オープンは唯一、会場のアナウンスや審判のコールなど大会関係の言語は全てフランス語になります。
創設:1891年
開催月:5~6月
コート:クレー(赤土)
【全仏オープンの場所】
開催地:フランス/パリ
会場:スタッド・ローラン・ギャロス
【全仏の大会優勝者】
2010年 男子:ラファエル・ナダル/女子:フランチェスカ・スキアボーネ
2011年 男子:ラファエル・ナダル/女子:旗 李娜
2012年 男子:ラファエル・ナダル/女子:マリア・シャラポワ
2013年 男子:ラファエル・ナダル/女子:セリーナ・ウィリアムズ
2014年 男子:ラファエル・ナダル/女子:マリア・シャラポワ
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●全英オープン(ウィンブルドン)とは?
全英オープンテニス大会は正式名称を「The Championships, Wimbledon」と言い、ウィンブルドン選手権(通称ウィンブルドン)と呼ばれています。テニス発祥の地イギリスで行われていることもあり、4大大会の中で最も権威のある大会という人もいます。
特徴は、4大大会の中で唯一のグラス(芝)コートを採用していることです。天然芝のコートなので、大会後半になると選手が良く移動する所の芝がはがれ土が現れたり、芝生コートの特徴である球が滑りやすく、イレギュラーが良く起こることで、もっとも難しい大会ともいえます。
その為、グラスコートを得意とする選手が活躍し、特に高速サービスを持つビッグサーバーがもっとも有利になるため、球の遅い全仏オープンを得意とする選手はウィンブルドンで勝つことが難しいと言われています。グランドスラム大会8回の優勝を誇るイワンレンドルでさえ全英オープンは準優勝どまりでした。ストローカーに不利と言われるウィンブルドンを制してキャリアグランドスラムを達成したアンドレアガシやアンディマレーは稀有な存在です。
創設:1877年
開催月:6~7月
コート:グラス(芝)
【全英オープンの場所】
開催地:イギリス/マートン・ロンドン特別区ウィンブルドン
会場:オールイングランド・ローンテニス・アンド・クローケー・クラブ
【過去の大会優勝者】
2010年 男子:ラファエル・ナダル/女子:セリーナ・ウィリアムズ
2011年 男子:ノバク・ジョコビッチ/女子:ペトラ・クビトバ
2012年 男子:ロジャー・フェデラー/女子:セリーナ・ウィリアムズ
2013年 男子:アンディ・マレー/女子:マリオン・バルトリ
2014年 男子:ノバク・ジョコビッチ/女子:ペトラ・クビトバ
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●全米オープンとは?
全米オープンテニス大会は正式名称を「U.S.Open Championships」と言い、1881年に行なわれたアマチュア大会が始まりで、1968年にプロ選手の参加がオープン化され誕生しました。
現在までに、大会の開催地や試合会場が変更されたり、サーフェイス(コート)もグラス、クレー、ハードと変わってきています。一般的に全米オープンはハードコートの大会と言われますが、昔は全英オープンのグラスコート、全仏オープンのクレーコートのような時期があったのは驚きです。
全米オープンはグランドスラムの最後に行われる大会で、年間グランドスラマーが誕生する唯一の大会となります。
創設:1881年
開催月:8~9月
コート:ハード
大会公式サイト(英語)
http://www.usopen.org/index.html
【全米オープンの場所】
開催地:アメリカ合衆国/ニューヨーククイーンズ区
会場:USTAビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニス・センター
【過去の大会優勝者】
2010年 男子:ラファエル・ナダル/女子:キム・クライシュテルス
2011年 男子:ノバク・ジョコビッチ/女子:サマンサ・ストーサー
2012年 男子:アンディ・マレー/女子:セリーナ・ウィリアムズ
2013年 男子:ラファエル・ナダル/女子:セリーナ・ウィリアムズ
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以上、錦織圭選手が活躍するテニスの4大大会について簡単に説明をしました。
毎年4つの国で行われているので、グランドスラム大会を観る目的で海外旅行に行く計画を立てるのも面白いですよ。
おすすめは、オーストラリアのメルボルンで行われる全豪オープンです。日本は真冬の1月後半ですが、オーストラリアは南半球なので真夏で過ごし易く、メルボルンは街としてもコンパクトにまとまっていて観光にもピッタリな所です。
是非、次の海外旅行先の候補として検討してみて下さい~。
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