「自分が好きな街の好きなところを共有できる」在住17年、ドイツでアーティストになったロコ、モさん。
2019年6月6日 海外在住日本人インタビュードイツベルリン
ロコタビは、海外在住日本人(ロコ)が旅のお手伝いをしてくれるサービスになります。観光案内や、ビジネス通訳、食事のアテンド、現地でのサポートなど、自分のしたいことを自由にロコにお願いできる場所です。この記事では、現在海外で活躍中の日本人の方に直接インタビューし、現地での事や海外に行くまでの経緯、日々の生活などをご紹介します。
今回は、ドイツにて10年以上アート活動をし続けている モさん。ロコとしても活動されており、今回のタウンミートアップの開催のサポートをお願いしました。彼女がドイツへ移住された頃の話から、現在の活動について少しお話をお伺いしました。
※ロコ=ロコタビに登録している現地在住日本人
モさんのプロフィール
ドイツ、ミュンヘンの老舗クラブ「ハリー・クライン」でレジデントVJを務めるかたわら、カッセルのプロジェクトスペース「床の間」において、展示、レクチャーシリーズのキュレーションを手がける。クラブカルチャーとファインアートの架け橋を求めて、オフスペースやクラブ空間での展示に力を入れる。1979年京都生まれ、ベルリン在住。ロコページはこちら
目次
1.ドイツ音楽に魅了され、ミュンヘンの大学へ進学
2.アットホームに展示作品について話し合う空間「Tokonoma」をつくる
3.生活の拠点をベルリンへ、生活苦を救ったのはアーティスト仲間たち
4.自分が好きな街の好きなところをお客様に共有できる
1.ドイツ音楽に魅了され、ミュンヘンの大学へ進学
|ドイツ在住17年のモさんですが、そもそもなぜドイツに移住されたんですか?
もともとドイツの音楽が好きで、ラブパレードに行ってみたいという思いでドイツ語を習い始めたのが1998年ごろでした。日本の大学時代に交換留学で訪れたあと、日本で新聞社に入社しましたが、すぐにやめてミュンヘン大学に進学しました。
|大学ではどんなことをされていたんですか?
VJ(リアルタイムで映像をつなぎあわせ、クラブイベントやコンサート、舞台、メッセなどの演出もします)の実技を学びました。
|途中からカッセルの大学へ行かれたんですよね?なぜ?
過去1度、ドクメンタ(ヘッセン州の小さな古都・カッセルで1955年以来、5年おきに行われている現代美術の大規模展覧会)に行ったことがあって、それが凄く面白かったんですよね。ある時、カッセルで行われたドキュメンタリー映画祭のオープニングパーティーにVJとして呼ばれて、カッセルの美大生の家に泊まったんですが、その子もすごく素敵で。そこで、ミュンヘンの教授に相談したところ、カッセルの美大の教授とも知り合いで、「行って来たら良いよ」ということだったので、カッセルの美大に聴講生として行きました。
2.アットホームに展示作品について話し合う空間「Tokonoma」をつくる
|カッセルにいる時、どんな活動をされていたんですか?
もともと、カッセルの大学では展示やパーティーを行うスペースがあったんですが、ある時それが大学の都合で使えなくなりました。ただ、空間を使った表現はしたかったので、大学で一緒にイベントをやってた友人と近所で始めることにしました。それが「Tokonoma」という空間です。
|日本の床の間ですか?なぜその名前に?
最終形態としての展示ではなく、発展途上の展示について、みんなで話し合うような場所にしたかったからです。日本の床の間は本来、掛け軸や生け花を飾って、お客様との会話のきっかけをつくる場所です。なので、作品や来た人同士が近い距離感、アットホームな雰囲気で作品について話せるように心がけました。
|「Tokonoma」ではどんな展示が広がっていたんでしょうか?
メディアは多様ですね。部屋を使ったインスタレーションで、ビデオもあれば、映像、音楽など。部屋全体を使うような作品の人を集めて一緒に作っていました。私はそういうった空間が、少しでも良いものになるようにVJとして活動していました。そういった人が集まり、コミニケーションが生まれるような展覧会をやったりするのも、皆んなで集まって楽しいことができる場所になっていくのが幸せだから。これが私のテーマです。
3.生活の拠点をベルリンへ、生活苦を救ったのはアーティスト仲間たち
|大学を卒業して、2013年にベルリンに移られ、大変ではなかったですか?
ベルリンに知り合いも少なかったので、大変でした(笑)学生ビザからアーティストビザになると、収入源がアートに限定されます。なので、学生時代のようにバイトもできない。一時期本当に、とにかく貧乏でした(笑)
|そこからどうやって仕事を作って行ったんですか?
結局、いつも助けになるのは、友達なんです。私の状況をみて、仕事を色々と紹介してくれて、そこから徐々に仕事が増えていきました。昨年は、ドクメンタにも仕事でいくことができました。内容も、コミニティベースの仕事だったので、「Tokonoma」を以前やっていたのが、ここで繋がりました。なので、今はそういった仕事に加え、写真なども行いながらベルリンで生きています。
4.自分が好きな街の好きなところをお客様に共有できる
|モさんには、ロコタビとしてもタウンミートアップでサポートいただきました。ロコとして登録するきっかけはなんですか?
ドイツに長く住んでいて、ドイツの良いところをたくさん知っていますが、なかなかうまく伝わっていない気がするので、それをもっとうまく届けたいと思っていました。そんな時に、ロコタビを見つけロコとして登録しました。
|今回も含め、実際にロコタビをロコとして使ってみていかがですか?
ベルリンはロコさんも多いので、多くの相談があるわけではありませんが、マイペースにできています。お客様のご要望にあわせて準備したりする間に、自分もいろいろ学ぶことがあって楽しいです。今までのお客様は本当に素敵な方ばかりで、ご滞在のお伴ができて嬉しかったです。
|これからロコタビでロコとして登録を検討している方に一言お願いします
自分が好きな街の好きなところをお客様と共有できる、素敵な体験があります。
|貴重なお話ありがとうございました!
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