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パリを代表する建築と歌劇場 パリ・オペラ座とは

2014年10月6日 パリ

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Photo Credit: bibendum84

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パリ・オペラ座(ガルニエ宮)は、ヨーロッパの数多いオペラハウスの中でも、その豪華さと美しさで、ひときわ群を抜いた存在です。
ナポレオン3世の第二帝政の最盛期、いわばバブルな雰囲気の中で、セーヌ県知事オスマンによるパリ改造計画の一環として建設されました。現在目にする美しいパリ市街がほぼ出来上がったのもこの時代です。
設計者はシャルル・ガルニエ。公募に寄せられた171案から計画を選ばれた当時は、若干35歳の無名の若き建築家でした。古典様式や皇帝好みのバロック様式、金の装飾をふんだんに取り入れた設計を「これは一体何様式なのか」と聞かれたガルニエは、「ナポレオン三世様式です」と答えたといいます。

Photo Credit: Peter Rivera

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実際オペラ座の前に立ってみると、その壮大さと美しさに魅了されます。低いドーム状の屋根の上に立つのは音楽の神でもあるアポロンの像。この下、観客席の天井にはシャガールによる幻想的でカラフルな天井画「夢の花束」があります。屋根の両脇で、アポロンを称える様に両腕をあげている黄金の像は、芸術の女神ミューズです。

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もちろんオペラ座の本当の魅力は、地上5階、地下5階の内部に入ってみないと分かりません。
建物に入ると、まず大理石の4人の作曲家が迎えてくれるホールがあり、短い階段を登ると、今度は様々な色の大理石から成る美しい床を持つホールがあります。観劇客はここでチケットを見せて、中央階段へと進みます。この階段もふんだんに大理石がちりばめられた豪華なもので、階段は途中で左右に分かれます。また、古典様式で、まさに豪華絢爛な中央ロビーも見逃せません。シャンデリアが二列に吊るされた高い天井にはポール・ボドリーが9年もかけて描いたアーチ型の壮大な天井画が広がります。

オペラ座ガルニエ宮は、パリにきたならば必ず一度は寄りたいスポットの一つに挙げられるでしょう。もちろん、あの「オペラ座の怪人」の舞台となったオペラハウスでもあります。

嬉しいことにオペラのチケットが無くても、10時-17時(夏は18時まで)は劇場見学(9€)が可能です。
水・土・日曜日の11時半と14時半には英語ガイドツアーも利用できます。(所要時間1時間半、13.5€、夏は毎日開催)
オペラ座へのアクセスは、メトロ3・7・8番で「Opéra」駅へ。駅をでれば、オペラ広場を挟んで目の前がオペラ座です。
せっかくならば、実際にオペラ鑑賞を楽しみたいという方には、オペラ座の英語版Webサイトでの事前チケット予約がお薦めです。2014-2015年シーズンには、オペラではモーツァルトの「後宮からの誘拐」を始め、「ヘンゼルとグレーテル」、「ル・シッド」、「アルセト」。バレエではジャン=ギヨーム・バールの振り付けの「泉」やアンヌ・テレサ・ドゥ・ケースマイケルの振り付けによる「レイン」などの上演が予定されています。
http://www.operadeparis.fr/

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