街歩きで楽しむ・ニューヨークならではのパブリックアート
2014年8月10日 ニューヨーク
マンハッタンの6番街にある、Robert Indiana(ロバート・インディアナ)の作品・『LOVE』というロゴのでっかいオブジェ。あれ、東京の新宿アイランドタワーでも同じものを見たような?!そうそう、あれがPublic Artと呼ばれるものです。せっかくですから、アートの街・ニューヨークにて、美術館や博物館めぐりとはまた違った観点で、芸術作品を探してみてはいかがでしょう。
●まずは言わずと知れた『LOVE』
ド定番ですね。『LOVE STATUE(ラブ・スタチュー)』。場所は、6 Ave.と53丁目の交差点。
もともとはMoMa(ニューヨーク近代美術館)のクリスマス・カードのためにデザインされたのが立体になったそうです。
出典:Wikimedia
●国連や地下鉄駅の中にも…街のありとあらゆるところに作品が!
国連本部にある『Non-Violence』と名付けられたオブジェは、銃社会に対し明確なメッセージを投げかけています。
作者は スウェーデンのブロンズ彫刻家・Carl Fredrik Reuterswärd。この発射不能の銃は、国連の掲げる平和のシンボルでもあります。
出典:http://www.nextstepproductions.org
芸術は理解するものじゃない!肌で感じるもの?!
ウォール街はチェイス・マンハッタン銀行前にそびえ立つ、フランスの芸術家・Jean Dubuffet(ジャン・デュビュッフェ)の手による『Group of Four Trees(四本の樹木群)』。近くにはイサム・ノグチの床下庭園もあります。
出典:http://www.ashinari.com/2012/08/07-366702.php
Andy Warhol(アンディ・ウォーホール)さんも元気です。没後20年を記念して建てられました。生前、銀髪のカツラがトレードマークだったそうですが、だからって銀色の銅像にした訳じゃ…ないですよね?!
ユニオン・スクエァの傍の17丁目とブロードウェイの間であなたをお待ちしております。
出典:http://www.publicartfund.org/
ロックフェラーセンターある不思議な物体は、Jeff Koons(ジェフ・クーンズ)の『Split-Rocker(スプリット・ロッカー)』という、右半分が恐竜、左半分が木馬。なんと、7万株ものお花で出来ています。
こちらの展示は、2014年9月12日までの期間限定ですが、あなたが旅行で訪れるたび、さまざまな作品が姿を見せてくれるでしょう。
出典:http://www.publicartfund.org/
これらはほんの一部です。他にも、ニューヨークの街角にはパブリックアートが、本当にたくさん!
こういった作品のほとんどは、1977年開設の長い伝統を誇る芸術支援団体・Public Art Fund(パブリック・アート・ファンド)が維持管理しています。街角の公共スペースに、無料で鑑賞できるアート作品を設置して、市民に素晴らしい感動経験を与えたいという趣旨のもと運営されているのだそう。
美術館やギャラリーに足を運ばなくても、街をお散歩がてら、日常的に芸術に親しむことができるなんて、実にうらやましい環境です。
あなたも旅行中にこれらを見つけたら、ぜひ写真に収めきれない本物の大きさや迫力をその場で感じてみてください。