「海賊の街」サンマロってこんなところ

2014年10月7日フランス

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フランスには「海賊の街」があるってご存知ですか？
もちろん今も海賊をやっているわけではなくて昔の話ですけど、かつて「海賊の街」と呼ばれていたところがあるんです。

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その街の名前は、サンマロといいます。

サンマロというのは、フランス北西部のブルターニュ地方にある街で、海をはさんでイギリスと向かい合っている街です。
海賊と言うと、漫画の「ワンピース」とか「パイレーツオブカリビアン」をイメージする肩も多いと思いますが、むやみやたらに船を襲っていたわけじゃありません。
なんと！フランスの政府から許可をもらって、船を襲っていたんです。
襲っていた船は、イギリスの船がメインだったようです。

Photo Credit: basheertome

漫画のワンピースで言えば、「王下七武海」

彼らのことをフランスでは、「コルセール」といいます。
そんな海賊の街ですから、もちろんイギリスから狙われることも少なくはありませんでした。
そこでサンマロは、街をぐるりと壁で覆ってしまい、まるで街が要塞のようになっているのです。
今のサンマロでも、その名残を見ることができますよ。
博物館に行くと、当時のコルセールの様子などが描かれていますので、おすすめです。

■サン・マロ歴史民族博物館　MUSEE D’HISTOIRE DE LA VILLE ET DU PAYS MALOUIN
住所 GRAND DONJON DU CHATEAU, HOTEL DE VILLE
TEL 02 99 40 71 57
料金大人5.10ユーロ、児童・学生2.55ユーロ、10名以上のグループ4.3ユーロ(1名あたり)
休館日 10月～3月は月曜、祭日を除いて毎日開館、4月～9月は5月1日を除いて毎日開館

では、今のサンマロはどうなのかというと、やはりカジノ

フランス国内でカジノがあるところはそう多くはないんですが、サンマロはそんなひとつです。
海賊とカジノ、何だかとっても豪快な街の雰囲気ですね。
旧市街の中を散歩してみますと、街のあちこちにここが海の街であることを髣髴とさせる看板があります。

ここで是非味わってほしいのが、クレープ。

海賊とカジノの街であるサンマロだったら、もう少し豪快なものを想像していたかもしれませんが、実に繊細な食べ物が名物です。
日本でもすっかり市民権を得たそば粉のクレープ「ガレット」、実はブルターニュ地方の名物料理なのです。
ブルターニュ地方のガレットは、中に目玉焼きやハム、チーズなどを入れる軽食感覚。

そして、ガレットのお供に是非シードルを堪能してください。

ぶどうが収穫できないブルターニュ地方では、その代わりにりんごを使ったお酒があります。
りんごの発泡酒がシードルです。
非常に飲みやすい味ですよ。
他には、ムール貝の白ワイン蒸しなども、ブルターニュの名物ですよ。
また、サンマロはモンサンミッシェルからも比較的近いところにあります。
サンマロに宿を取ってモンサンミッシェルまで足を伸ばす人も結構多いようですよ。

サンマロ観光局HP
http://www.saint-malo-tourisme.com/