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【私のオトナ留学】タンゴ女子必見!パートナーの探し方

2018年5月11日 タンゴ留学アルゼンチン

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こんにちは。
南米、アルゼンチン共和国の首都ブエノス・アイレスでタンゴを勉強しながら
タンゴダンサーとして活動しているあかねです。

「私のオトナ留学」今回は、「タンゴパートナーの探し方」についてご紹介します。

タンゴはペアダンスなので、一人では踊ることができません。
大会に参加したり、タンゴを仕事にしていこうと思うと
「コンパニエロ(ラ)」や「パレハ」と呼ばれるパートナーが必要です。

毎晩ブエノスで行われるミロンガでも、ひと時のパートナーを探し「カベセオ」と呼ばれる
男性から女性を誘うという仕草があるタンゴ。

ひと時ではなく、一つの踊りを造ってゆくパートナーをどう探すのか、
タンゴ女子の気になるブエノスの事情と私の経験をご紹介します。

 

ブエノスのパートナー事情

ブエノスには世界から、またアジアからもたくさんの女性がタンゴ留学に来ています。
パートナーと一緒に来ている人もいれば、一人で来ている男性、女性もいます。

タンゴのパートナー探しは、外国人の私達にとってはもちろん
スペイン語のネイティブスピーカーでコミュニケーションに何の支障もない
ポルテーニャ(ブエノスの女の子)にとっても、それはとても難しい問題です。

「ブエノスに来れば、すぐにきっとパートナーもできて〜。」と信じていた私には、
これは意外にびっくり事実。

アルゼンチン人はみんなタンゴを踊ると思っていたので、それだけタンゴを踊る人がいれば
きっとすぐにパートナーもできるだろう、と安易に思ってました。。。

日本人にしては身体の大柄な私(身長167cm)は、日本人の男性パートナーを探すことは
バランス的にはとても難しい問題。もちろん、それだけではないですが。。。
ブエノスに来たら「絶対にパートナーが欲しい!」という期待は、到着前から大きく膨らんでいました。

でもね、こればっかりは例えタンゴの聖地アルゼンチンでもそう簡単には見つけられませんでした。

パートナー探しが難しい理由

もともとタンゴの聖地ブエノス・アイレスでもタンゴ人口は多くない

アルゼンチン人はみんなタンゴを踊っているかと思いきや、
タンゴ人口は日本と同じでアルゼンチン人のごく一部の人。

タンゴを踊らないアルゼンチン人の中には
「タンゴ?あんなの踊ってる奴はろくな奴じゃない。」という人もいます。

本場、アルゼンチンのブエノス・アイレスでもタンゴ人口を増やすべく、タンゴの先生達は奮闘しています。

ライバル多し

世界中のタンゴ女子が上手な男子を求めて(?)世界中からやってきます。

その中で「君とパートナーで踊りたい!」と言わせるのは、
技術なのか、人間性なのか、コミュニケーション能力なのか。。。
相手の心にドカン!とヒットする、どれかが必要になります。

タンゴの上手な男性は、ミロンガでたくさんの女性から「注目のマト」です。
とってもライバル多しです。

みんな「上手な人と踊りたい」

パートナーを探す時に「上手な人」という条件をつけがちですが
「上手な男性」は「もっと上手な女性」と踊りたいんです。

だから自分が上手にならないと、「上手な男性」とは踊れない。

ミロンガでちょっと踊るくらいならいいでしょうが、パートナーになるには、まず自分の技量が重要。

「上手な人じゃないとパートナーにはなりたくない。」と考え出すと、迷宮にハマります。

実力主義

恋人同士で「踊ろうか?」なんて話になれば別ですが、基本みんな上手な人と踊りたい。
パートナーになる相手には、特に情けはありません。

ミロンガの男性同士の話題は大体「あの子は上手だった。」と情報共有してます。
男性だって上手な女性と踊りたい。

例えば、超地元のミロンガでは、友達同士でも、
「下手な子と踊ると上手な女性に踊ってもらえなくなるから」という理由で、
踊ったことがない女性とは踊らないという徹底した人達もいます。

ただその中で「何くそ。」と思って頑張れる人は、みんな上達していくように思います。

では、どうやって練習してるのか?

みんなどうやってペアダンスのタンゴを練習しているか?

友達同士でフランクに練習しています。

男性と「よし、パートナーになろう」と言ってパートナーになって、
レッスンへの参加や練習をするのではなく、
自分の受けたいレッスンを受けるために知り合いや友達の男子に声をかけて
レッスンを受ける、そんな感じです。

だから上達の早い女性は、練習相手が日替わりで何人もいる人もいます。

パートナーがいなくても

特定のパートナーがいない、練習できる友達もいない、そんな時は
レディーステクニカのレッスンを受けてテクニックを磨いたり、その他の様々なレッスンに
参加して顔見知りや友達を増やしていくと、きっかけが見つかりやすいと思います。

決まった練習相手がいないと、一人でレッスンを受けることになって
「レッスンに参加するのもなんだか。。。意味あるのかな。」
という気持ちになりますが、友達探しぐらいの気持ちで参加してみると良いのではないでしょうか。

大切なことは「楽しむこと」だと私は思います。

 

パートナーの探し方の例

一概に「この方法がいいよ」とは言えませんが、効果的だと思われたパートナーの探し方を紹介します。

*同じ先生のレッスンを受け続けてみる

タンゴには踊り方にいくつも種類があります。
この先生好きだな、と思う先生を受け続けてみる。グループレッスンにとにかく通う。
顔なじみの生徒さんができて、友達が出来て来たら「一緒に練習しよう」と声をかけてみると良いでしょう。

*共通の友人が紹介してくれた

お見合いみたいな感じですね。目的が一緒の人で「大会を目標にしたい。」とかで紹介される場合。
とにかく、会う人に「パートナーを探してるんだよね。」と言ってみると、何かのきっかけで
紹介してくれるかもしれません。

*先生が紹介してくれた

紹介が得意な先生もいます。お見合いの仲人さん的な先生。
先生が技術レベルや目標に合わせて紹介してくれる場合は、すごく安心できます。

それには、先生に「この子にあの子を紹介してみようかしら。」と思わせる
やる気を見せることが大切。

*ミロンガで出会って

個人的にはミロンガでの出会いはオススメしませんが(痛い経験あり。)
ミロンガでの出会いは多くあると思います。
毎週、同じミロンガに顔を出して顔見知りを増やすのも良い手です。
まずは仲良くなった人と一緒にレッスンを受けてみることから始めると良いでしょう。

ミロンガとは?

タンゴ愛好家が通う、夜の社交場。

 

色々経験した私の感想

タンゴでは、「彼氏を探すより、難しい。」と呼ばれるパートナー探し。

ブエノスに来て、1年近く決まったパートナーが出来なかった私はとても焦りました。
あの手、この手で探して見たり、「私なんてどうせ。」と卑屈になったり。

今思えば、ブエノスでの恋人探しに似ていると感じます。
恋人もタンゴのパートナーも大事なのは、「まず友達になること。」

一緒に練習したり、ご飯を食べたり、タンゴ談義をしたり、ミロンガに行ったり、
そういう時間を積み重ねて信頼し合って、ブエノスでは初めて「お友達」のカテゴリに入れます。
ミロンガでよく会う人は、ただの「知り合い」です。

日本に比べて「お友達」になるのに少し時間がかかる印象です。

だからこそ、一緒に踊るための相手探しはもっと大変。
信頼を持つ事、信頼を得る事、いろんな国の人がいる社会だからこそ、
多様性もあるけど信頼関係の構築も難しい。

そして、一緒に踊り出してからもいろんな壁にぶつかります。
コミュニケーションの問題や、好きなタンゴについて、どの先生につくか。
何を目指して、生活の割合をどのくらいタンゴに使うか。

よく言われますが
結婚と同じで相手が見つかったからといって、苦労がそこで終わるわけではありません。
そこからがスタートです。

でも同じ目標に向かって共に努力できるパートナーがいるのは、とても心強いです。

色んな出会いや始まり方があって、色んなタンゴがある。
それがブエノスのタンゴです。

皆さんのタンゴが少しでも楽しくなるための参考にしていただけたらと思います。

 

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